「在宅介護の強い味方!デイケアとは(前編)」では、デイケアの種類や目的についてご説明致しました。後編では、 デイケアとは どのようなサービスを行っているところなのか、またその料金体系や施設の選び方についてご説明致します。
注意点として、実際の施設の雰囲気や利用者の様子を知るためにもあらかじめ施設の見学に行くようにしましょう。
在宅介護の強い味方!デイケアとは(後編)
デイケアとデイサービスの違い
デイケアと似た言葉にデイサービス(通所介護)というサービスがあります。名前は似ていますが、デイケアとデイサービスでは受けられるサービスの目的や内容に違いがあります。
デイケアでは利用者同士のコミュニケーションによる社会復帰のほかにリハビリを行い身体機能の維持向上を行うことでできる限り日常生活を自力で行えるようにすることを目的としています。リハビリに重きを置いているため、訓練としての側面が強いのが特徴です。
対するデイサービスは入浴の補助や食事の補助などの身の回りの世話を行うことに重きを置いているサービスとなります。
そのため、デイサービスには機能訓練と呼ばれる機能の向上のためのトレーニングを受けることができる施設もありますが、リハビリとは違い一般の介護職の方から指導を受けることとなります。
そのためデイケアにはリハビリを受けるためには指導を行う医師や理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、看護師といったリハビリ専門の資格を持った職員がいるのに対し、デイサービスではそういったリハビリ専門の職員がいないという違いもあります。
ただ、デイサービスにリハビリのための専門の資格を持った職員がいてはならないというわけではないため、リハビリの専門家が機能訓練を行っている場合もあります。
気になるデイケア利用料金のこと
デイケアはリハビリテーションを行っているため老人デイケア、精神科デイケアのどちらも医療保険の対象となります。また、介護保険を受けている方の場合は介護保険も合わせて利用することができます。
さらに施設規模が大きいほど利用料金が安くなる傾向があるようです。施設規模の算出は月平均の延べ利用者数から設定されています。
ただし、要介護度が重い方や利用時間が長いほど利用料金が高くなるという傾向もあるようです。
デイケア施設の選び方
デイケアは必ず常勤の医師や看護婦、リハビリの専門職の方が職員として働いていることや設立が病院、診療所、介護老人保健施設の3つに限定されていることなど、設立条件が厳しいため、施設の数が地域によって限りがあります。
そのような中にも良い施設、悪い施設があるのが現状です。デイケアを選ぶ時のポイントは3つです。
まず、1つ目はできる限り快適にデイサービスをご利用いただくためにも、施設を選ぶときにはインターネットの情報やパンフレットの情報だけで判断するのではなく、実際の施設の雰囲気や利用者の様子を知るためにもあらかじめ施設の見学に行くようにしましょう。
曜日ごとで利用者が違い施設の雰囲気も変化するため、可能であれば実際に利用を予定している曜日や時間帯に見学へ行くようにするのが望ましいです。また、見学の際にはなるべくデイケアへかよわれる本人も見学へ連れて行き本人が気に入るところを選ぶことも大切です。
2つ目はデイケアへかようそもそもの目的はリハビリです。なので、たとえ雰囲気が良い施設でもリハビリをしっかり行ってくれる施設かどうかを見極めることが重要です。
施設の規模に対してリハビリの専門職の方がどのくらいいるのかや、リハビリに使用する機器は充実しているのかなどもしっかりチェックしておきましょう。
また、回復期リハビリテーション病棟などの施設がある施設は、リハビリを得意とすることが多いのでしっかりとしたリハビリをしてしてもらえる基準となるので覚えておきましょう。
最後に3つ目は食事や入浴といったリハビリ以外のサービスで希望するものがあるか確認することです。預ける時間帯や曜日によっては希望するサービスを行っていない施設もありますので、十分に注意しましょう。
まとめ
在宅介護の強い味方!デイケアとは(後編)
デイケアとデイサービスの違い
気になるデイケア利用料金のこと
デイケア施設の選び方