いざ介護サービスを利用しようと思っても、それぞれどんなサービスを提供しているのかよくわからない!ということもあるのではないでしょうか。
今回は、名前は似ているけど実は違う、間違われることの多い デイサービス と デイケア の違いについて説明します。
何が違うの?デイサービスとデイケアの違いと特徴を徹底解説
▽ 目次
介護サービスを利用したい!最近よく聞くデイサービスとデイケアとは?
一見すると名前もよく似ているし、同じサービスが提供されているのではないかと勘違いされてしまいやすいデイサービスとデイケア。実際によく似た介護サービスを受ける事も出来ますが、この二つの介護サービスの間には実は違いがあるのです。
どういったサービスを受けたいのか、その利用目的によってどちらの施設を利用するのかきちんと選択する必要があります。
デイサービスの特徴とは?
デイサービスの正式名称は「通所介護」といいます。要介護者の高齢者が施設に通って、食事や入浴を中心とした主に生活のケアを受けることができます。また、日常動作訓練やレクリエーションなどを受けることもできます。
高齢者は自身の身体が思うように動かなくなるとどうしても自宅に引きこもりがちになり、このような状況は寝たきりや痴ほう症になってしまいやすい環境であるといえます。
デイサービスに週に1~2回でも通うことによって、人との交流を図り会話を楽しむことで、生活に刺激を与えることができ、寝たきりや痴ほう症になってしまうリスクの軽減にもつながります。
またデイサービスは在宅介護を行う家族にとっても負担の軽減となり、息抜きできるなど重要な役割を果たしています。
デイケアの特徴とは?
デイケアの正式名称は「通所リハビリ」といいます。デイサービスと同じように要介護者の高齢者が介護老人保健施設や医療機関などに通いながら、日常生活をできるだけ自分で送れるようにするために主治医の指示に基づいて理学療法などのさまざまなリハビリテーションを受けながら訓練をします。
自宅での生活を継続していくことを目標として、心身の機能の維持回復や、日常生活における支援などが主な目的です。
最近ではデイサービスと同じように食事や入浴といった生活援助サービスまで行う施設も増えてきましたが、あくまでもリハビリが中心になるため、食事や入浴などはある程度簡素化されているケースも珍しくありません。
どちらの施設を選択するべき?デイサービスとデイケアのメリットを比較
先述のように、デイサービスは生活支援が主な目的であり、デイケアはリハビリが主な目的です。どのような目的で施設を利用するのかをあらかじめしっかりと把握し、デイサービスかデイケアかどちらの施設を利用するのか選択する必要があります。
デイサービスを利用するメリットとしては、やはり大きいのは家族の方の介護負担の軽減だといえるでしょう。特に入浴介助は非常に大変ですので、施設で入浴までできるとなると家族の方もとても安心です。
デイケアでは施設にある専用の器具で本格的なリハビリを受けることが可能です。またデイケアでは必ず職員として医師が配置されていますので、特に医療的な観点が必要な場合はデイケアを選択するべきでしょう。
逆にリハビリが目的ではない場合は、デイサービスの方がよいといえるでしょう。
サービス内容を把握して利用者に合った施設を選ぼう!
デイサービスもデイケアも、どちらのサービスも施設に通いながら利用するという点や、自宅に引きこもりがちな高齢者の方に広く交流の場を持ってもらうという意味では同様です。
外出するという習慣をつけることによって、寝たきりや痴ほう症になるリスクの軽減にもつながりますし、家族の方の負担が多少なりとも軽減するということもメリットのひとつといえるでしょう。
ここまでデイサービスとデイケアの違いと特徴について大まかに説明してきましたが、実際は事業所によって提供されているサービス内容もさまざまです。
どちらのサービスを利用するかは、利用者にどちらの施設が適しているのかをきちんと把握した上で、それぞれの施設の具体的なサービス内容をしっかり確認して決めることが大切です。
また、両方のサービスを利用するということも可能ですので、それぞれの利用者の方に合った施設の利用方法を見つけましょう。
まとめ
何が違うの?デイサービスとデイケアの違いと特徴を徹底解説
介護サービスを利用したい!最近よく聞くデイサービスとデイケアとは?
デイサービスの特徴とは?
デイケアの特徴とは?
どちらの施設を選択するべき?デイサービスとデイケアのメリットを比較
サービス内容を把握して利用者に合った施設を選ぼう!