「これからの日本に必要不可欠?グループホームとは?(前編)」では、グループホームとはどのような施設であるのかご紹介いたしました。後編では、 グループホーム とは どのような高齢者の入居が認められるのか、また入居のために必要な費用についてご紹介いたします。
これからの日本に必要不可欠?グループホームとは? (後編)
どんな人が入居できる?
ではどんな方が入居できるのでしょうか。入居条件を見ていくと、年齢が65歳以上であり、介護認定が「要支援2」もしくは「要介護1」以上の方が対象になります。そして「今住んでいる市区町村に所在している」グループホームに入居が可能です。
グループホームはあくまでも「地域密着型サービス」となりますので、入居するホームと同じ市区町村の住民票をお持ちの方のみ入居できます。
例えば息子夫婦が隣町に住んでおり、何かあったらいけないと言うことで隣町のグループホームに入居できるかと言いますと、特別なことがない限り入居できません。ですのでその際には住民票の変更が必要になります。
またグループホームに関しては、特別養護老人ホームなどと異なる点があります。それは入居者自身が入居先を探し問い合わせる必要があります。ですので行政管理ではなく私的な施設であることに対する理解が必要です。
現状グループホームも不足気味になっておりますので、特に認知症患者をお持ちのご家族の方はよく調べた上で早期の対応が必要と言えましょう。
グループホームっていくらかかるんですか?
入居の際に必要となってくるのは「お金」の問題です。では入居する上でいくらくらいかかるのでしょうか。それではまず入居の際にかかる費用について解説していきます。
(入居時に必要な費用)
入居一時金
「グループホームを利用するための権利について払う費用」。こちらは施設によって異なり、数十万円から数千万円のバラつきがあります。こちらの費用は途中で退居する際には、返還金を受け取ることができます。
ただし償却期間や償却率が各施設によって異なるため、3年そこそこで全部償却するところもあれば、10年かけて償却するところもあります。こちらは各自確認必須です。
保証金
一般的に「敷金」と同様。退居時の清掃や修繕などに充て、残った金額に関しては全額返金となります。ただ契約によっては入居一時金と混同しているケースがあるため、契約時には要注意です。
(月々かかってくる費用)
家賃、光熱費、共済費、食費
一律で居住者に課されます。施設によって金額は異なります。10万円から30万円ほど。
グループホームサービス費
要介護度によって自己負担額が異なります。介護度が上がるほど負担金額が増えます。26,000円から30,000円
トータルで考えると月に約20万円以上かかる計算になります。逆算すれば老後万が一のことも考え、貯蓄していく必要があります。
グループホーム、問題はない?
そんなグループホームですが、問題がないわけではありません。介護の世界では恒常的になりつつある、介護職員の過酷な勤務状況や虐待などの問題が、ニュースが出ているのが現実です。
この件に関してはやはり介護職員の待遇改善が必要ですが、必ずしも全ての施設に当てはまっているわけではありません。
そういう意味ではグループホームは自身の目で入居施設を探す必要があるため、見学や口コミなどを活用してより良い居住場所を探すことが出来ると言えましょう。是非とも地域密着型のグループホームを検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
これからの日本に必要不可欠?グループホームとは?(後編)
どんな人が入居できる?
グループホームっていくらかかるんですか?
グループホーム、問題はない?