返せると思って借りたお金のはずが、毎月の返済に追われて、債権者からの取り立ての電話にびくびくしながらの毎日を送り、自暴自棄になっていませんか。破産も選択肢の一つです。破産することで人生をやり直すことができます。
債権 者へも財産配分することができる可能性があります。 破産 について考えてみましょう。
執拗な債権取立をとめて、再起を図ることのできる破産手続(前編)
破産手続により救済される債務者と弱者債権者
破産というと、何か悪いことのような気がするかもしれませんが、そのようなことはありません。生活のために借金をして、まじめに返済していたけれど、その返済が困難になった場合とか、事業主の方が会社のために借り入れをして、事業が失敗した場合とか理由はさまざまです。
もし、破産という、国が認めた法的な制度がなければ、返済不能になったことにより、債権者からの執拗な取り立てに悩まされ、精神的なストレスにより最悪の事態を招かないとも限りません。また、たった一度の経済的な失敗で二度と立ち直れない、再起をすることができないことになります。
このような、負債を整理して、経済的更生を図ることが破産手続です。この破産手続の目的は、破産手続をする債務者の救済と、債務者に対して債権を保有している弱者債権者のためでもあります。
破産の手続はどうしたらいいのでしょうか
破産を決断したら、裁判所に必要書類を提出します。自分ですることもできます。この場合は、裁判所に足繁く通って一つ一つ教えてもらうことです。かなりの労力と時間が必要となります。
また、裁判所から破産開始決定の通知が債権者に届くまでは、債権の取立は引き続きありますので、精神的なストレスからは開放されません。
裁判所によっては、破産について説明会を行っています。相談窓口も裁判所内にあります。
弁護士に依頼するにも弁護士を知らない場合、その旨を伝えると、特定の弁護士を薦めることはありませんが、弁護士一覧表を示してくれます。そこから選ぶといいです。まず、裁判所に相談することをお勧めします。
破産手続きを弁護士に依頼したときの大きなメリット
破産の手続は、全ての債権者に対して書類を送付し、通帳のコピー、借り入れ金額や返済の明細、細々とした書類を裁判所に提出しなければいけません。膨大な書類になりますし、大変面倒な作業です。金融口座の入出金など細かいことを尋ねられたりもします。
個人でする場合、このようなことをしながら債権の取立にも追われることになります。
弁護士に依頼する場合は、もちろん通帳や借り入れ先の明細など、細かい書類は弁護士に提出はしなければいけませんが、債務者からの依頼を受任した弁護士が、全ての債権者に対して弁護士が介入したこと、異議がないかなど、速やかに通知をします。
このことにより、債権者からの問い合わせなどは、全て弁護士が対応することになりますので、悩まされていた執拗な取立からは開放されます。これは、とても大きなメリットです。
弁護士が全ての手続をします。地方裁判所の支部によっては、免責審尋なども行わないところもありますので、弁護士に依頼して、一切裁判所にも行かないこともあります。当の本人は免責確定の書類送付がされてくるのを待つだけということもあります。
破産手続の依頼料も分割可能という弁護士もいます。本当に無一文になって破産手続きする人もいますので、こういう弁護士さんに出会えると嬉しくなります。依頼前に確認するといいです。
まとめ
執拗な債権取立をとめて、再起を図ることのできる破産手続(前編)
破産手続により救済される債務者と弱者債権者
破産の手続はどうしたらいいのでしょうか
破産手続きを弁護士に依頼したときの大きなメリット