「介護保険の認定調査は怖くない、調査前に知っておきたいこと(前編)」では、認定調査の流れとして相談の仕方や日程調整についてご紹介しました。後編では、介護保険を受給するために自宅でどのような調査が行われるのかご紹介致します。それでは、 介護 保険 の 認定 調査とはどのようなものなのでしょうか。
介護保険の認定調査は怖くない、調査前に知っておきたいこと(後編)
自宅にて認定調査
電話で調査日時が決まれば自宅で認定調査が行われます。調査の時間はスムーズにいけば、1時間ほどの調査となりますので調査の前後に予定のある方は電話での日程調整時に調査員にお伝えください。
調査には上肢や下肢がどの程度動くか、立ったり座ったりの動作がスムーズに行えるかなどの簡単な体の動きをチェックする項目と日常生活に関する聞き取り調査の項目があります。
動きに関しては手を上げたり足を上げたりなどの簡単な動きのチェックですので、普段動いている通りのことをすればなんの問題もありません。
しかし手足が不自由であったり、当日は痛みがひどかったりすることもありますので、その場合は無理をせず調査員に伝えてください。なぜなら調査によってその方の体調が悪化するようなことがあってはならないからです。
そして調査を受けるのは高齢者ですから、調査前日や当日に突然体調不良が生じることもあります。微熱以上の発熱がある時や、明らかに朝から普段とは違う体調である時には、調査員に連絡し調査日を変更しましょう。
ただ調査日が遅れるということは、認定調査の結果も遅れることとなりますので、その辺は調査員と相談された方がよいかもしれません。
そして調査を自宅で行うことには意味があります。自室からトイレや浴室への動線の段差確認、浴室の作りで入浴動作に支障があるときには浴室内の状況を調査票に記入します。
特に昔の家の作りだと玄関の段差が大きいことがあるので、外出がおっくうとなりひきこもりがちになり歩行が不自由になるケースもあります。
認定調査が終了したら、約1か月ほどで認定結果が自宅に郵送で送られてきますが、時によっては認定調査の結果が2ヶ月程かかることもあります。
また認定結果に不服がある場合は60日以内に不服申し立てをすることができます。不服申し立ての方法については、申請時に相談した居宅介護支援事業所や地域包括支援センター、または市町村の窓口などで相談されるとよいでしょう。
まとめ
介護保険の認定調査は怖くない、調査前に知っておきたいこと(後編)
自宅にて認定調査