「介護サービスを受ける上で重要な介護目標(前編)」では、介護計画書の作成や介護目標の設定についてご説明致しました。後編では、骨折後車いす生活となった利用者さんを例とし、この場合の 介護 目標 についてご説明致します。
介護サービスを受ける上で重要な介護目標(後編)
骨折後車いす生活となった利用者の介護目標例
足の骨折により手術しリハビリ終了後退院となる利用者のケースです。しばらくは自宅でも車いす生活となるため、どのような支援が必要か利用者と家族と話をしながら担当ケアマネジャーが問題点を拾い出します。
高齢夫婦の二人暮らしの場合は、その家族がどの程度の支援ができるかによって、サービスの選択がかわってきますし、車いす生活となった場合は、自宅の段差が非常に重要となります。
またベッドやリビングから、トイレ・浴室への動きが問題なくできるか確認し、家族の支援が安全に行えるかなども実践しながら確認します。3ヶ月後の目標を車いすではなく歩行器での移動ができるように設定するとします。
そのためには移動に対してのアドバイスができる状況が必要なので、訪問リハビリを利用し、最終的な目標は自宅内の移動が安全に一人で行えるというように設定します。
訪問リハビリでは理学療法士や作業療法士にきてもらい、車いすの操作方法や歩行器での歩行練習を行い、筋力強化の訓練も行います。
自宅で自分でできるリハビリメニューも教えてもらうことで、半年後に自宅内の移動が安全に行え、自分自身でリハビリも行えるようであれば、訪問リハビリは終了することができます。
そしてこの利用者には訪問リハビリの支援だけではなく、入浴支援も必要になると考えられます。訪問介護のヘルパーの支援で入浴を行いますが、ヘルパーと理学療法士や作業療法士が、利用者の状態を共有し報告をしながら目標設定に近づけるよう支援を行います。
まとめ
介護サービスを受ける上で重要な介護目標(後編)
骨折後車いす生活となった利用者の介護目標例