人生の中で避けては通れないのが人との人間関係。どんな場面でも重要な人間関係は、一度こじれてしまえば修復するのは簡単なことではありません。では、これがある程度閉鎖された環境である 介護 施設だとどうなのでしょうか?
実際に起こり得る 人間関係 のトラブルについてお話します。
介護施設を選ぶ際に注意したい施設内の人間関係
▽ 目次
介護における人間関係のトラブルとは?
人間関係は良くも悪くも自身の生活に影響を及ぼします。できることならトラブルなく穏やかな生活を送りたいものですが、特に介護施設は共同生活を送る人たちが集まるところですから、利用者の方や介護職員も含めて、人数が集まれば当然合う・合わないという問題も出てきます。
こじれてしまうと大きなトラブルにも発展しかねないことを考えると、とても無視できる問題ではありません。施設側はしっかり状況を把握して対策を練るなどする必要があります。
介護施設での「人間関係」とはどんなもの?
介護施設での人間関係は大きく分けると「利用者同士の人間関係」と、「利用者と施設職員の人間関係」の二種類にわけられます。特に後者の場合は在宅介護の場合にも当てはまります。
共同生活を送る上では利用者の方同士の人間関係は常に良好であるにこしたことはありませんが、なかなかそうもいかないのが現実です。また利用者と施設職員との人間関係によってもサービスや介護を行う際に影響が出てしまうこともあり得ます。
特に最近では、施設職員の利用者に対する虐待などの痛ましいニュースを耳にすることも増えてきており、大きな問題となっています。どちらの場合も対人間ですので、なかなか自分の思うようにいかない場面も出てくるでしょう。
人間関係でトラブルになり得る原因とは?
利用者同士の人間関係におけるトラブルの原因は、やはり性格の不一致が主な理由でしょう。また長年全く違う環境で生活して来た者同士が集まりますので、ちょっとした習慣や価値観の違いなどがストレスになり、そこからトラブルに発展してしまうケースもあります。
同様に利用者と施設職員の人間関係についても性格の不一致が主な原因のひとつであるほか、パワハラ・セクハラなども人間関係のトラブルの原因として考えられます。
施設職員の対応の良し悪しによって変わってくる部分もありますが、一度パワハラなどで利用者の方に恐怖心を植え付けてしまうと、利用者の方が委縮してしまう場合もありその後の人間関係がスムーズにいくとはいいがたいでしょう。
ここは一旦こじれてしまうと虐待にもつながる可能性があるので注意が必要です。
起こり得る人間関係のトラブル…大事になる前にすべきこと
利用者同士の人間関係も、利用者と施設職員の人間関係も、どちらの場合も施設側が具体的な対策をとるほかありません。
入所者同士の人間関係のトラブルの場合は、食事の際の席を遠くしたり、部屋を変えたりなどの具体策が実際にとられることもあるようです。また日頃から施設職員と入所者の方とのコミュニケーションがしっかりとれていれば、人間関係の小さな綻びにも早い段階で気付くことができるでしょう。
当然入所者の方と施設職員にも合う・合わないはあるでしょうから、この場合も施設側はしっかり状況を把握しておく必要があります。特に施設職員と入所者の方との関係に関しては、介護をする側が介護に対してどのような知識・理解を持っているかも非常に大切になってきます。
人間関係が良好な施設を見極めることが大切
介護の現場では二種類の人間関係が存在することをお話してきました。それまで生活環境が全く違った者同士が集まる場ですのでとても難しい問題ではありますが、いずれの場合も施設側が状況をしっかり把握できていれば、大きなトラブルに発展する前に解決できることも多くあります。
また、入所者の方とのコミュニケーションがしっかりとれていることが目に見えてわかれば、入所者の家族も安心できます。
もしこれから介護施設を選ぶ必要のある場合は、施設職員と入所者の方とのコミュニケーションが十分にとれているかどうか、信頼関係は築けているかどうかなど、外からは見えない部分にも注目することが大切です。できるだけ穏やかな日常生活を送りたいと考えるのは当然のことです。
人間関係の良し悪しによって生活の質が大きく変わってきてしまう可能性があるだけに、施設を選ぶ上では最も注意したいところです。
まとめ
介護施設を選ぶ際に注意したい施設内の人間関係
介護における人間関係のトラブルとは?
介護施設での「人間関係」とはどんなもの?
人間関係でトラブルになり得る原因とは?
起こり得る人間関係のトラブル…大事になる前にすべきこと
人間関係が良好な施設を見極めることが大切