介護職に関心がある人のなかには、「でも、資格がないと始められない仕事なんでしょ」としり込みしている人もいるかもしれません。 介護 の仕事は、実は 資格なし でも始めることができ、さらに働きながら資格を目指せます。
介護の仕事と資格の関係を解説しましょう。
介護は資格なしでも始められ、仕事しながら資格を目指せる
「介護職員初任者研修」を受講していなくてもできること
介護の求人を検索していると、よく「ホームヘルパー2級取得済みの者」「介護職員初任者研修修了者」という条件が目につきます。
長らく、「ホームヘルパー2級」が介護職の中で一番初めに取得する資格として知られていました。今、「ホームヘルパー2級」は「介護職員初任者研修」と名称を変えています。
求人情報に、あまりにも多くこの「介護初任者研修」という資格が出てくるため、無資格では介護職になれないと諦めてしまっている人もいるようです。しかし、時給こそ安くはなりますが、無資格の介護求人も、きちんと存在します。資格がなくてもできることがあるためです。
無資格ではできない介護業務の内容はシンプルです。それは、在宅での介護を行うときに、身体を介助することです。つまり、利用者の自宅において、体位を変えたり入浴のお手伝いをしたりといった身体に関わるお世話ができないのです。
在宅での身体介護以外は無資格でもできますから、利用者宅の掃除や洗濯、炊事などは可能です。また施設における身体介護は可能です。無資格でもできることはたくさんあるので、資格なしでも受け入れてくれるところはちゃんとあります。探してみましょう。
資格なしで介護の世界に飛び込み、後で資格を取ることは可能
無資格でも介護に興味があるという人は、資格取得を応援してくれる制度がある施設や会社を探すのが、介護のプロへの近道です。
介護職員初任者研修はハローワークなどでも申し込みを受け付けていますが、通常は月曜から金曜まで毎日通い詰めの講座となります。働きながら受講するのは少し難しいでしょう。
一方、土日を中心に開講しているような民間講座を受講すれば、平日は無資格の介護者として働くことができます。今は介護職を育てる仕組みとして、厚生労働省が提案している「『働きながら資格をとる』介護雇用プログラム」を取り入れている事業者が増えているのです。
実際に働きながら資格取得を目指すと、現場で行ったことのフィードバックが座学で得られるため、めきめきと実力がついていきます。
事業者にとっても、雇用者がスキルアップしてくれるのは喜ばしいことです。このようなよい循環が生まれるのですから、介護職を希望しているなら見逃してはなりません。
期間や受講料はさまざま
働きながら資格が取れるような介護職員初任者研修は、民間事業者が行っている研修ですから、期間や受講料はさまざまです。
期間については合計130時間の講習を受ける必要があり、その中には演習も含まれます。土日だけ通って3ヶ月から4ヶ月で修了するところや、ほぼ毎日通って1ヶ月で修了するところなどさまざまです。コースを選べる場合もあります。
受講料については、12万円程度が一般的ですが、その事業者の施設で働くのであれば格安で受講できるという仕組みを整えているケースも珍しくありません。講座と就職を合わせて考え、負担の少ない道を選ぶのがベストです。
資格をとるとベースアップにつながる
資格なしと資格ありでは、給料が全く違います。アルバイトの時給換算なら、300円から400円ほど違うこともあるほどです。
介護の資格には、介護福祉士やケアマネージャー、介護事務、ガイドヘルパーなどがありますが、未経験でも取得でき、確実に給料のベースアップにつながるのが介護職員初任者研修です。
働き始めさえすれば、経験を積んでより難しい資格にチャレンジすることができますから、まずは働きながら取得できる資格をゲットし、介護職の門をくぐりましょう!
まとめ
介護は資格なしでも始められ、仕事しながら資格を目指せる
「介護職員初任者研修」を受講していなくてもできること
資格なしで介護の世界に飛び込み、後で資格を取ることは可能
期間や受講料はさまざま
資格をとるとベースアップにつながる