「介護職は当に底辺?介護士底辺と言われる3つの理由(前編)」では、介護職の問題点についてご紹介いたしました。後編では、介護職の過酷な職場環境についてお伝えいたします。
介護 職は、なぜ 底辺 な職業とみられがちなのでしょうか?
介護職は当に底辺?介護士底辺と言われる3つの理由(後編)
過酷な職場環境
介護の仕事は前述したとおり、施設の利用者の食事や入浴、排せつの補助や身体介助といった周りの方の目に触れる仕事だけではなく、担当の利用者の行動パターンやくせ、好きな食べ物、薬の種類などを記した利用者の観察記録、介護をするうえで必要なオムツなどの消耗品の在庫管理、摂取水分量や排出水分量、排泄物の状況の記録、レクリエーションの企画や運用とレクリエーションの記録、アルバムの作成、利用者の誕生日プレゼントの用意など多義にわたっています。
また、1人の介護士の方に対して担当する利用者の数は最低でも5人ほどとなっています。それらの方の身体介助はもちろん観察記録を事細かに記す必要性があり、体力だけでなく記憶力なども要求される現場となっています。
さらに、日中は利用者の介護にあたっているため利用者の観察記録やレクリエーションの企画や準備、誕生日のプレゼントの準備などは残業をしなければこなせないことも多々あります。場合によっては介護士の方の休日を利用して行われることもあります。
それでもなくなると困る社会のための仕事
職務内容の割に給料が安いことや誰にでもできるという周囲の認識、過酷な労働環境も3点によって底辺の仕事とみられがちな介護士の仕事ですが、これからますます進む少子高齢化によってその需要はどんどんと高まってきています。
また、介護に携わらなければならなくなってしまった親族の方達や介護をうけることになってしまった方にとっては専門的な知識を持ち、利用者のことを常に考え行動してくれる介護士の方の存在はとても頼もしい物となっています。
社会に必要とされ、利用者やその家族の方に喜んで頂けることにやりがいを持ち質の高い介護を提供しようとしている施設や介護士の方もたくさんいらっしゃいます。
また、最近では利用者がより快適に介護をうけられる環境づくりだけではなく、介護士の方により良いサービスの提供ややりがいをもって仕事に臨んでもらうために職場環境の見直しを進めている施設も増えてきました。
安心して介護をうけられる社会は、介護士の方が自分の仕事に誇りを持って仕事ができる社会であるともいえます。そのためにも介護の現場で働く方の社会的地位の改善や悪いイメージの払拭は必要不可欠であると考えます。
まとめ
介護職は本当に底辺?介護士が底辺と言われる3つの理由(後編)
過酷な職場環境
それでもなくなると困る社会のための仕事