長寿世界一の日本では、超高齢化社会が目前に迫っており介護業界の需要が高まっています。しかしよく耳にするのは離職率の高い職業だということ。
介護の職に就いている方だけでなく、自宅で家族の介護をしている方にも当てはまることですが、どんな時に 介護 を 辞めたい と思うのか、また介護を継続していくためのちょっとしたコツをお話します。
考えすぎは禁物!介護を辞めたいと思う時とその解決方法
▽ 目次
想像以上に激務…ハードな介護の現場とは?
ある程度ハードだと覚悟して飛び込んだ介護業界。しかし実際に働いてみると、想像以上にひどい実態にしばしば悩まされることもあるでしょう。
日勤夜勤と不規則な勤務があるうえ、入所者の方とのコミュニケーション、職場の同僚とのチームワークなど、常に神経を張っておく必要があります。在宅での介護ともなるとそれこそ24時間気を抜けません。
きれいな仕事ばかりではないこともそうですが、やはり精神面でも体力面でもかなりの労力を使うでしょう。
入れ替わりの激しい介護業界…離職率はどれくらい?
業種別にみると介護業界が突出して離職率が高いわけではありませんが、ある統計によれば就職してからの3年間で約半数の人が辞めるという統計結果もあります。若い世代だと就職してから3カ月で辞めてしまうというケースも珍しくありません。
また逆に自宅で介護をしている場合、仕事と介護の両立は非常に難しく、介護を理由に自ら仕事を辞める人が年間10万人にも上るとのデータもあります。
介護を辞めたいと思うのはどんな時?
では主な離職理由は何でしょうか。介護労働実態調査の結果からその理由をみてみると、離職理由で最も多かったのが「職場の人間関係」によるものでした。「賃金が低い」という理由も上位にランクインしています。
介護の現場ではさまざまなストレスを感じることが多い上に、上記のような理由がさらにストレスを加速させてしまうこともあるのです。
特に家族の方が自宅で介護を行っている場合には、家族の方や介護している本人との衝突があったり、介護に追われて孤独を感じたりと感じる介護ストレスは非常に高いといわれています。
気持ちを楽にするちょっとしたコツ
ストレス過多で介護を辞めたいと思い悩む人は非常に多いといえます。ストレスの原因が職場の人間関係や賃金によるものであれば、思い切って転職をするということも解決策のひとつになり得るでしょう。
しかし在宅でご家族の介護をされている方はそういうわけにはいきません。今後も介護を続けていくためには適度なストレス発散が必要です。そこで気持ちを少しだけ楽にするためのストレス発散方法をご紹介します。
自分ひとりだけだと思わないことが大切
家族の協力が得られなかったり、感謝の言葉をもらえなかったり…このようなことが続くと、どうしてもイライラしてしまいます。
介護の現場は非常に激務である上、このように家族や介護している本人との衝突があることもしばしば。そのような時に、「このように感じるのは自分の器が小さいからかもしれない」などのように思い悩む方が多いのも事実です。
しかしこれは介護をしている方のほとんどが感じることであり、決してあなたひとりではありません。そもそも介護をするということに多少のストレスはつきものだと考えて、ストレスと上手に付き合っていくことが大切です。たまに家族の方に愚痴を聞いてもらうこともストレス発散につながるでしょう。
没頭できる自分の趣味を持とう
自分だけの時間を楽しむことも大切です。介護のことは忘れて没頭できる趣味を見つけましょう。もしくは友達と会って楽しく会話するだけでもずいぶんスッキリするのではないでしょうか。
たまには思い切って旅行に出かけるのもいいかもしれません。普段とは違う環境に身を置くことで、心身ともにリフレッシュし頭をしっかりやすめることができるでしょう。
とにかく介護から一旦離れて、精神的にリラックスすることがストレス発散にもつながります。
上手に介護ストレスと付き合っていくには
介護の仕事は非常にやりがいがある反面、とてもハードであることに加えなかなか感謝されることがないのが実態です。
同僚とも入所者とも人とのコミュニケーションが重要な現場で、人員不足や低賃金、人間関係などに悩まされながらストレスをため込んでいては、とても身が持たないでしょう。
在宅介護の場合は特に、終わりの見えない介護生活に不安を感じることも多いかもしれません。長く介護を続けていくためには、常に完璧な介護を目指しすぎないことが大切です。
介護を辞めたいと思い悩んでいるのなら、まずはちょっと息抜きをしてリフレッシュしてみましょう。
まとめ
考えすぎは禁物!介護を辞めたいと思う時とその解決方法
想像以上に激務…ハードな介護の現場とは?
入れ替わりの激しい介護業界…離職率はどれくらい?
介護を辞めたいと思うのはどんな時?
気持ちを楽にするちょっとしたコツ
自分ひとりだけだと思わないことが大切
没頭できる自分の趣味を持とう
上手に介護ストレスと付き合っていくには