レクリエーションとは肉体的・精神的疲労を癒し、元気を回復するために娯楽を行うことですが、高齢者にとってのレクリエーションは、コミュニケーションの場でありリハビリ目的にも使われるため、ただの娯楽ではありません。
今回は 高齢者 の レクリエーション について説明をいたします。
高齢者のレクリエーション活動と目的(前編)
レクリエーションの目的
人間の生活でどうしてもかかせない、食事・排泄・清潔の保持・睡眠が支援や介護を受けて行えていたとしても、何も刺激のない生活では人間らしく生活しているとはいえません。やはり人との交流や新たな発見などの刺激は、生活の質の向上となり認知症予防にもつながります。
デイサービスや介護施設などではこの刺激となるレクリエーション活動を行い、少しでも高齢者が楽しい時間が過ごせるよう工夫を行っています。
例えば足が少し不自由な一人暮らしの高齢者は、来客がない限り人との会話がありません。人との会話がなかったり、外出がほとんどない生活をおくっていると、身なりに気を使わなくなり喋ることもないため、脳も活性化せず認知症の引き金になることも予測されます。
そこでデイサービスやデイケアの通所型の介護サービスを利用することで、他の高齢者との関りができます。
しかしあまり会話が得意ではなかったり、耳が遠いなどでコミュニケーション能力が低い高齢者の場合、中々他の高齢者と打ち解けられないものですが、不思議とレクリエーション活動に参加することで、打ち解けやすくなり会話のきっかけも生まれます。
そのためデイサービスやデイケアなどの職員は、席の配置に工夫をしてなるべく動作や能力が同じような高齢者同士を同じ席にしたり、性格が合いそうな高齢者同士でテーブルを囲めることができるように考慮しています。
レクリエーションにはコミュニケーションを図る目的もありますが、ゲームなどを通して楽しくリハビリにつながる運動ができるようなレクリエーションを取り入れていたり、クイズなどで脳を活性化するレクリエーションを取り入れていたりと、事業所の職員は様々な高齢者に無理なく参加できるようできるだけ配慮をしています。
後編では、レクリエーションの大切さ、また認知症向きのレクリエーションについてご紹介致します。
まとめ
高齢者のレクリエーション活動と目的(前編)
レクリエーションの目的