デイサービスなどで行われる 高齢者 向けの レクリエーション について、「毎日のことだから、だんだん ネタ も尽きてくる」と悩んでいる担当者は多いのではないでしょうか。
マンネリしないレクのコツは、「懐かしさ」「自己開示」「少しのギャンブル性」を取り入れること。それぞれ、おすすめのレクをご紹介します。
高齢者向けレクリエーションのネタに困ったらこれ!
▽ 目次
「懐かしさ」をキーワードに!「ちょっと前の時事クイズ」
高齢者が目を輝かせるのは、自分の青春時代をしのばせるような話題を振られたときではないでしょうか。デイサービスの中には、昔の話をしたらウザがられてしまう家族はいません。同じ年代の同じ視点で、昔話を楽しめるような要素をレクリエーションに取り上げれば、大いに盛り上がります。
40年、50年ほど前の「総理当てクイズ」や、年月日を伝えて「何が行われた日か?」と尋ねるようなシンプルなクイズがおすすめです。難しければヒントを用意しましょう。
この際、クイズ後の雑談を大事にするのがポイント。「そういえば、あのときは……」と会話が弾むはずで、そのコミュニケーションはクイズそのものより大切です。
「自己開示」で顔がみるみる輝く!「私は誰?」
参加者の自己開示欲を存分に引き出すゲームが「私は誰?」です。参加者には、自分についての情報を複数短冊に書き、他の参加者に見せないようにしてスタッフへ渡します。情報はとりとめもないもののほうがいいでしょう。
「私は今、あんパンを食べたいと思っている」「好きな色は黄色です」「初恋の相手の名前はサトシくんでした」といったことを書き込み、短冊に仕上げます。
スタッフは、誰が書いた短冊かを言わずに、一人の短冊を次々に読み上げていきます。誰の短冊が読まれているのかを、より早く言い当てた人が勝ちです。参加者同士、「誰のものが読まれているのかな?」と表情をまじまじと見合うことで親近感がわき、距離がぐっと縮まります。
正解者が出た際、すぐに次の人の短冊に移ってしまうのはもったいないことです。せっかくですから短冊をネタに、書いた本人が自分についていろいろな話をしてくれるように促しましょう。自分について興味を持ってくれる人がいると感じることで、人は輝きます。
「ちょっとしたギャンブル性」で大盛り上がり!
ギャンブルは脳に刺激を与えますし、地味なレクリエーションにやる気を出してくれない男性を惹き付ける魅力を備えています。もちろん、本物のお金を使ってはなりませんが、パチンコや麻雀といった遊戯を疑似通貨で楽しむことのできるカジノ型介護施設が増えてきています。
ただし、レクリエーションはみんなで楽しむことも目的の一つです。パチンコなどは個人で楽しむのではなく、団体戦を組むことでコミュニケーションがとれるでしょう。パチンコを一度も経験したことがなかったという女性に、男性陣が教えてあげることもできます。
ただ、カジノ型はまだまだ新しい取り組みのため、以後依存症になることのリスクも示唆されています。導入を考えている場合は、遊ぶ時間を決める、ルールを独特なものにしてスタッフが主導権を握るなどの工夫を取り入れましょう。自由に使えるパチンコ台などを置くのが一番危険です。
定番のレクリエーションに少しの工夫を
簡単な運動型のレクリエーションも、「懐かしさ」「自己開示」「ギャンブル性」のいずれかを取り込めるよう工夫すると、マンネリから抜け出すことができます。輪投げや風船バレーなら、ときにはちょっとした景品があるだけでも、だいぶモチベーションが違いますよ。
負けたほうにペナルティーを課すのも、いい刺激になります。差支えない程度の「最近の失敗」を披露するといった罰ゲームを加えるのはいかがでしょう。物忘れ系の失敗なら、みんなで「あるある!」と盛り上がれそうです。負けたほうが、注目してもらって気持ちいいかもしれませんよ。
まとめ
高齢者向けレクリエーションのネタに困ったらこれ!
「懐かしさ」をキーワードに!「ちょっと前の時事クイズ」
「自己開示」で顔がみるみる輝く!「私は誰?」
「ちょっとしたギャンブル性」で大盛り上がり!
定番のレクリエーションに少しの工夫を