上司に 退職 を切り出すのは勇気のいる行為です。「希望の仕事が見つかったから」など、自分としてはポジティブな理由からの退職であっても、上司にとってはネガティブな事柄でしかありません。
新たな人生へ一歩踏み出すためにも、上手な 切り出し方 を学びましょう!
退職の切り出し方が分からない人のための5つのステップ
▽ 目次
その1 就業規則を読みタイミングをはかる
退職を切り出すために何をおいても大事なのは、就業規則を確認することです。退職を申し出る際の期限が書かれてあることでしょう。一般的な会社であれば「1ヶ月前まで申し出ること」などと記載されているはずです。期限を守れるよう、自分の中で切り出しへのカウントダウンを始めましょう。
就業規則には従っていても、上司が退職を承諾しにくいタイミングというものがあります。繁忙期に辞められるのはどんな理由であれ迷惑なものですから、出産や病気などやむを得ない理由以外は避けたほうが良いでしょう。大量の異動が予想される時期も避けたほうが無難です。
その2 直属の上司にアポイントをとる
タイミングをはかり、まさにこの時期だと考えたら、機会を逃さぬよう直属の上司にアポイントを取ります。
「お話がありますので、近日中にお時間をいただけませんか?」などと言い、ハッキリと退職をにおわすのはやめましょう。忙しいことを理由に、なかなかアポを取ってもらえない危険性があります。
アポイントはなるべく就業時間内ではなく、朝早くや夕方など仕事の邪魔にならない時間帯にしましょう。夜遅いからといって、お酒の席で退職話を切り出すことはあまりメリットになりません。話が長くなり、引き留められる可能性が高くなります。
その3 ポジティブな理由で退職することを告げる
「実は、〇月〇日をもって退職させていただきたいと考えております」と、ズバリ切り出しましょう。次に退職理由を述べなければなりませんが、「仕事がきつくて」などと会社に対する不満を述べるのは絶対に避けるべきです。
改善すれば留まる余地があると思われてしまいますし、会社に対してネガティブな気持ちを持ったまま辞められるのは、上司にとってもつらいものです。
理由はごく個人的なものとし、できれば「自分自身のステップアップのため」と、ポジティブな理由を述べましょう。「この会社での経験があるから、次の段階に行ける」と、今の会社への感謝の気持ちを示しながら話したほうが、上司の心証が良くなります。
その4 プライドをくすぐられるような引き留めには注意!
上司は「あなたがいないと、この会社は成り立たない」、「昇給も考える」などといった引き留めをしかけるでしょう。しかし、本当に自分の将来のためを思って退職を決意しているのであれば、この揺さぶりに応じてはなりません。
上司は、自分の部下が辞められると沽券にかかわるからこそ、引き留めるのです。なかにはかなり親身になってくれる上司もいることでしょう。
しかし、本当にあなたの将来のことを考えられるのは、他ならぬあなた自身です。それを忘れてはなりません。上司は、生涯にわたってあなたを守ってくれるわけではないのです。
その5 退職願はいつまでに出せばよいか確認をしてクロージング
上司はズルズルと引き留める理由を考え、何とか話を引き延ばそうとするかもしれません。そんな雰囲気に終止符を打つのはあなたの「退職願はいつまでに出せばいいでしょうか?」という一言です。これで、次のお互いの行動が決まります。
このクロージングがうまくいかないと、話が長くなってしまうことに耐えきれず、引き留めに応じてしまう可能性が高くなります。話を切り上げるのに自信がない人は、アポイントを朝の就業前にするなど、タイムリミットをうまく使いましょう。
たとえ「総務に確認しておく」などとうまくかわされても、うのみにしてはいけません。早いうちに退職願を作成してしまい、近日中に上司に渡すことが大事です。このように繰り返し辞意を表明することで、ゆるぎない意思が伝わるでしょう。
まとめ
退職の切り出し方が分からない人のための5つのステップ
その1 就業規則を読みタイミングをはかる
その2 直属の上司にアポイントをとる
その3 ポジティブな理由で退職することを告げる
その4 プライドをくすぐられるような引き留めには注意!
その5 退職願はいつまでに出せばよいか確認をしてクロージング