平均寿命が80歳代となった現代、60歳やそこらで定年だなんて、少し早すぎると思いませんか。残り20年の暮らしを支えるためにも、第二の人生を謳歌するためにも、 定年後の仕事 は不可欠です。「定年になって初めて生きがいを見つけた」と言えるくらい、楽しい仕事を見つけましょう。
定年後の仕事で見つける生きがい-第二の人生のススメ-
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定年退職後、正社員で働きたいなら自分の経験を重視して
できれば定年になる前に、再就職先についての下調べは終えておきたいものです。これまでの会社のつてで良い就職先を紹介してもらえる人はラッキーですが、ごく少数派でしょう。
つてのない人は一から就職活動をするつもりで臨まなければなりませんが、新卒ほどの体力は、もちろんありませんよね。シニアの就職活動こそ、インターネットを活用すべきです。「シニア」「求人」「定年後」「再就職」などのワードで探せば、さまざまな情報がヒットします。
検索結果が多すぎてよくわからない場合は、大手の就職サイトなどを選び、自分の居住エリアの募集状況をざっと見てみましょう。求められているのはどのような分野か、給与はどのくらいか相場がわかることでしょう。
正社員としての再就職であれば、自分のこれまでの経験にこだわるのが近道です。シニアで未経験分野にチャレンジしたい場合、正社員での道は難しいものです。多くは経験が買われるため、正社員を目指す人は実務経験を強くアピールしましょう。
未知の世界に飛び込みたいならパートや嘱託にチャレンジ
長く勤めた会社をせっかく辞められるのだし、次は新しいことを経験したいという人であれば、「シニア」の他に「パート」「アルバイト」「嘱託」「派遣」などのワードを含めて検索してみるといいでしょう。
時給や日給は、自分の考えている金額よりは少し劣るかもしれませんが、新しい仕事にチャレンジできる喜びと引き換えです。シニアであれば、そう考えるゆとりができているのではないでしょうか。
ただし、自分の居住地で希望の仕事が見つかるかどうかは運次第です。どうしてもみあたらない場合は、時間をかけて探すことにし、ひとまず他のアルバイト先を見つけましょう。自分の体力や能力を考え、実際に働いているところを想像するのがミスマッチングを防ぐコツです。
地域に貢献したいならシルバー人材センターに登録
街の美化に努めたり、自分よりも高齢で体の不自由な人たちを助けたりして地域社会に貢献したいと考えるのであれば、シルバー人材センターに登録するのがおすすめです。独自の事業やボランティアを行っているところもあり、その特徴は地域によってさまざまです。
シルバー人材センターのメリットは、なんといっても地域の顔なじみと接しながら楽しく仕事ができることでしょう。自分が社会の役に立っているということをダイレクトに実感できることも、魅力の一つです。
これまで、机に向かう仕事ばかりで社会に貢献できているかどうかがわからなかったという人は、新鮮なやりがいを見つけられるかもしれません。
登録のためには、地域のシルバー人材センターに電話します。定年後すぐであればセンター内ではまだ若手ですから、かなり重宝されることでしょう。
悠々自適を目指すなら農業を
もう他人に給料をもらう仕事に飽きてしまったという人は、自力で食べる方法を考えましょう。自営を始める人のなかでも多いのが、定年後に帰農するというパターンです。年老いた両親の代わりに、あるいはすでに亡き両親が遺した農地を再び耕して、農業を始めます。
また、定年後に田舎へ移住して農業を始めるという人も増えてきています。都市部と田舎の二重生活も、定年後であればさほど負担はかかりません。何しろ、時間はたっぷりあるのです。
自分たちの食べるぶんだけ野菜やコメを作るという人から、本格的に農業を始める人までさまざまですが、ある意味では一番安定した再就職先といえるのではないでしょうか。
もちろん、帰農や移住のためには配偶者の理解を得なければなりませんので注意しましょう。新しい人生の喜びに、うっかり配慮を忘れていると、離婚届を叩きつけられることになりかねません。
まとめ
定年後の仕事で見つける生きがい―第二の人生のススメ―
定年退職後、正社員で働きたいなら自分の経験を重視して
未知の世界に飛び込みたいならパートや嘱託にチャレンジ
地域に貢献したいならシルバー人材センターに登録
悠々自適を目指すなら農業を