年金 の「 学生 納付特例制度」というものを知っていますか?大学生の約7割は存在を認識し、制度利用しているとのお話がありますが、果たしてどのような制度なのでしょうか。今回は当制度について解説していきますので、是非参考にしてください。
年金の「学生納付特例制度」とは?(前編)
納税は20歳から?学生も?
この「学生納付特例制度」という制度について解説する前に、一つ考えるべきことについてお伝えします。それは、「国民年金は20歳から納付しなければならない」ということです。
この点に関しては理解されている方が少ないと思いますが、納税は国民の「義務」ですので学生でも納税しなければなりません。しかし、20歳というとストレートに進学してきた世代で大学2年生にあたります。
学生の大抵は両親や奨学金によって大学に通っているでしょうから、自身で稼ぐ能力は低いと言えましょう。合わせて平成27年度の国民年金保険料は月額15,590円となりますので、年間で約19万円の支払いとなります。
金額を見たら何てことないと思われるかもしれませんが、学生にとっては非常に重い負担になります。
20歳になると世間からは「大人」扱いになりますので、もちろん納税は自身ですることになります。支払わないと自分自身の将来にもらう年金が減る可能性があります。そんな所得が少ない学生が年金保険料支払いを「猶予」することができる制度が「学生納付特例制度」になります。
学生納付特例制度の概要
それでは「学生納付特例制度」について解説していきます。まず対象となるのは「日本国内に住む20歳以上の学生」です。卒業するまでの期間が支払猶予になります。学生の範囲ですが、「大学・大学院・短期大学・高校・高等専門学校・専修学校等」が範囲となります。
専門学校に関しては各自の学校に問い合わせた上で、都道府県知事の認可を受けているかを確認してください。また学生本人の所得基準があり、平成27年度で例を挙げると「年収118万円以下」である必要があります。
大学生になりアルバイトを始めた結果、正社員並みに働いてしまい先ほどの年収を超えてしまう方もいらっしゃると思いますが、結果対象外となり国民年金を納付しなければなりませんので、勤務に関しては注意が必要です。
まとめ
年金の「学生納付特例制度」とは?(前編)
納税は20歳から?学生も?
学生納付特例制度の概要