老人 がテレビゲームをやるとボケ防止につながるといった話があります。そのメカニズムはまだ、解っていないようですが、一つ言えることは「脳は使えば使うほど良い」ということではないでしょうか。その点から見ると 英語 の勉強もボケ防止にはもってこいです。
老人が英語を学ぶことは視野を広げるとともにボケ防止になる
英語は日本語とは全く違う言語、だからこそ老人のボケ防止になる
英語は日本語とその言語体系が大きく違います。日本語が文字の言語であるのに対して、英語は音の言語です。
日本語は文字によって言葉の意味が分かるので、語順が変わっても言っていることが判るのに対して、英語は語順で意味が変わるので厳格に守る必要があります。つまり、英語では文章の音を理解し意味を判断する必要があります。
また、発音される音の帯域も英語と日本語で大きく違います。周波数帯で言うと日本語が1,500Hz以下であるのに対して、英語の発音では5,000Hzぐらいまでの帯域の音を持っています。これは高音域の音が多く、日本語に慣れている日本人の脳では非常に聞き取りにくい音域と言えます。
このように、英語と日本語はその言語体系、発声するときの音域が大きく違うので、日本人が英語を学ぶのは大変苦労するところです。
特に老人になって長い間、日本語に慣れ親しんできた脳にとっては英語を学ぶということは大変ハードルの高いことであるのは間違いありません。しかし、逆に言えば、英語を学ぶことは、脳や聴覚などの今まで使っていなかった部分を刺激することになるので、ボケ防止に良いと言えます。
また、英語を習得してもやはり思考回路は日本語なので、英語で会話する時には、聴いた英語を脳の中で日本語に訳し、その回答を日本語で考え、それを英語に訳した上でしゃべるといったことを繰り返すことになるので脳の活性化につながります。
いろいろな言語がある中でなぜ、英語が良いのか
世界には7,000近くの言語があると言われています。もちろん、その中にはマイナーなものが数多くありますが、メジャーなものだけでも英語以外にフランス語、イタリア語、中国語など数え上げればキリがありません。
別に英語じゃなくてほかの言語を学ぶこともありだとは思いますが、やはり、最もメジャーな言語である英語を学ぶことが、学んだ成果を発揮でき、楽しみを増やすのにつながるのでお勧めだといえます。
実際、世界の人口の25%の人が英語がしゃべれるというデータがあります。つまり英語が話せれば世界の1/4の人とコミュニケーションが取れるということです。しかし、英語がしゃべれる人達のうち母国語として使っているネイティブスピーカーは20%強だそうです。
ということは第二言語として英語を習得した人のほうが多いということです。そう考えると誰でも話せる簡単な言語だとも言えますし、それほど英語がうまくないスピーカーの人もたくさんいるということです。
ただ、生まれが英語と同じラテン語系の言語を使っている欧米の人たちに比べると、日本語と英語の体系の違いが日本人にとっては大きなハンディになっていると言えます。
世界で1/4の人が話せる言語を学ぶことは、視野を広める意味で大きいのではないでしょうか。海外旅行はもちろんのこと、テレビ、映画や書籍、音楽といったものを鑑賞する上でも英語を知っていることでより楽しみが増えるはずです。
老人にとっては英語の習得同様、学ぶ過程が大切
英語を習得すれば、楽しみの世界が広がることは間違いありませんが、習得する過程も大切です。ひとりでコツコツといったやり方もあるでしょうが、やはりスクールなどを利用するのが良いでしょう。
言語は人とのコミュニケーションをとるための道具なので、その習得に当たっては、実際にコミュニケーションを取りながら進めていくことが大切であり、習得に早道と言えます。また、声に出して話す、対面で受け応えすることが脳の活性化につながるので老人のボケ防止にはもってこいです。
実際のところ、老人になってくるとなかなか人と会話する機会が減ってくるのも事実です。
こうしたあまり人と話す機会のない人にとってはスクールなどで会話を楽しむことで、友達を増やすことにもつながるでしょう。こうした理由からも最近では、シニア向けの英会話スクールや教材も多く出ているので利用すると良いでしょう。
まとめ
老人が英語を学ぶことは視野を広げるとともにボケ防止になる
英語は日本語とは全く違う言語、だからこそ老人のボケ防止になる
いろいろな言語がある中でなぜ、英語が良いのか
老人にとっては英語の習得同様、学ぶ過程が大切