朝夕街に出ると、デイサービスの送迎車を見かけることが多くなってきました。車体にはさまざまなデイサービス施設の名前が書いてありますが、 デイサービス の 内容 に違いはあるのでしょうか。
ますます進化してきているという昨今のデイサービスの内容にせまってみました。
ここまできているデイサービス内容の進化
従来型デイサービスの内容
デイサービスは通所介護とも言われているように、利用者が送迎のサービスを受けて、デイサービス施設に通って食事・入浴・レクリエーションなどのサービスを受けるものです。従来型のデイサービスの内容を一日の流れに沿ってみてみましょう。
利用者がデイサービス施設に到着すると、まず、体温・血圧などの測定をして、その日の体調をチェックします。これはその日の活動にさしさわりがないか、入浴をしても大丈夫かなどの判断の基準になります。
このバイタルチェックの後、希望者は入浴サービスを受けます。利用者の身体機能によって機械浴であったり、家庭にあるような浴槽で、介助を受けて入浴したりします。
午前中、入浴以外の時間帯は、筋力トレーニングや脳機能の活性化にあてることが多いようです。昼食は基本利用料に含まれませんが、午後のおやつと共にほとんどの施設で用意されています。
午後は趣味活動として工作をしたり、リハビリを兼ねたゲームをしたり、季節毎の行事としてお花見に出かけたり、室内で運動会をしたりとさまざまなプログラムが用意されています。
ほとんどの施設で静養コーナーが用意されていて、疲れたら横になって休むこともできます。
大多数の施設で午前9時から午後4時頃の利用を想定しているので、3時のおやつを摂りながら、帰り支度をすることが多いようです。
機能訓練特化型デイサービス
最近では通所リハビリとも言われるデイケアに力をいれているデイサービス施設も増えてきました。
午前、午後の数時間、ジムに通う感覚で筋力アップや機能訓練に励みます。デイサービスですから、送迎のサービスもバイタルチェックなどの体調管理のサービスも受けることができます。
中には、従来型のデイサービス施設が機能訓練のための機械を大がかりに導入している例もあります。そのような施設では、機能訓練以外のサービスは従来型と同様に受けられ、さらに理学療法士によって個々の身体機能レベルに応じた機能訓練のプログラムが組まれるようです。
整骨院などが経営母体のデイサービス
経営母体が整骨院などの場合、身体機能の回復のために、マッサージや鍼灸などのサービスを提供しているデイサービスもあります。
車椅子を利用していたり、足腰が弱り外出に不安をいだくことの多い高齢者にとって、送迎のサービスを受けて、デイサービスで一日を過ごす中でマッサージや鍼灸などを受けられるのは、移動の負担が少ないので、人気があるようです。
なごみ系小規模デイサービス
民家など小規模な施設を利用した利用者の定員を少数におさえたデイサービスもあります。あたかも自宅で過ごすような、古民家利用であれば、子供時代を思い起こすような環境を意識しているようです。
ゆったりとした見守りを基本として、入浴・排泄・食事などのサービスを受けることは従来型のデイサービスと変わりません。
デイサービスのデパート
大規模なデイサービス施設ではいままでみてきたさまざまなサービスをその日に応じて選べるシステムも出てきています。利用者が、提供されるサービスの中から、自分自身の時間割を組むわけです。
中にはビル一棟が一つのデイサービス施設になっていて、大浴場からカラオケルームやゲームの部屋まで完備しているような場合もあります。
男性目線のデイサービス
手工芸など圧倒的に多い女性目線の趣味活動を男性目線で見直すという動きもあります。囲碁・将棋だけでなく、ビリヤードやパソコンなどその範囲はどんどん拡がってきています。
中には麻雀やパチンコを脳機能の活性化や身体機能のリハビリにうまく取り入れているデイサービス施設もでてきました。
まとめ
従来型デイサービスの内容
機能訓練特化型デイサービス
整骨院などが経営母体のデイサービス
なごみ系小規模デイサービス
デイサービスのデパート
男性目線のデイサービス