介護 の必要な高齢者の場合、姿勢の保持が重要になってきます。食事をする時、お風呂に入るとき、移動をする時など日常生活の場面では座って過ごすことが多くなりますが、姿勢が悪いと疲れるばかりではなく危険です。安静安楽に過ごすためにはどんな 椅子 が良いでしょうか。
介護が必要な方の椅子はどのようなものが良いでしょう
介護の場面で椅子を使うのはどんなときでしょう
移動の時
ご自分の力で移動できない、少しなら歩けるが長距離の移動は難しいといった場合には車椅子を利用することになるでしょう。
車椅子は介護保険でレンタル可能な介護用品となっており介護認定を受けている方は自己負担の1割で借りることができます。車椅子だけでなく姿勢保持のためのクッションも借りられますので担当のケアマネージャーに相談してみると良いでしょう。
おおよその目安で車椅子が月自己負担の一割で500円位。姿勢保持のクッションが300円位です。常時借りるのではなく旅行や行事の時にだけ借りることもできます。
浴室を使う場合
自宅での入浴の祭に安全で安楽に行うためにシャワーチェアーがあります。これは介護保険の自己負担分の一割の金額で購入する事ができます。
要介護者が清潔を保つことはご本人の満足にもつながり汚れを落とすことだけではなく新陳代謝を促すことで感染予防や疲労の回復に役立ちます。また心理的には清潔にして身だしなみを整えることで自信がつき積極性につながっていくといわれています。
シャワーチェアーを利用することで座ったまま身体を洗い洗髪までする事ができ介護する側、される側とも安楽に行うことができます。風呂場の広さにもよりますがコンパクトなものもありますので安全のためにも検討してはいかがでしょうか。自己負担分6,000円~12,000円程度で購入できます。
食事をする場合
要介護者は筋力が低下し体力も落ちているため長時間同じ体位でいることが苦痛である場合が多いでしょう。おいしく食事をするために長時間いても安定している体位の保持が重要となってきます。
基本的には背筋はまっすぐで胸部腹部を圧迫せず、呼吸や胃腸の働きを妨げない体位で椅子に座っている間姿勢を保っていくのが大切です。自分の力だけで座ったままの姿勢をとり続けられない方には食事中安定した姿勢をとれるように援助していきます。
良い姿勢を保つことは飲み込みにも適しているからで、むせやすい高齢者や脳梗塞の既往がある方には良い姿勢を保つことで誤嚥や窒息の予防になります。
介護の場面で使いやすい椅子とは
正しい姿勢を取ることのできる椅子、長時間座っていても身体に負担のないものが適切です。
具体的には椅子に深く腰を掛けて腰の部分が背もたれで支えられ、両方のかかとがしっかりと床につき股関節・膝関節・足関節が90度に近い角度を保つことができるもの。背もたれは肩胛骨の下端までのものが身体の動きが妨げられず利用しやすいといわれています。
立ち上がりのために肘掛けが付いているものが良く、体重を掛けても動きづらいある程度重みのあるキャスターが付いていないもので座面の下に足が入るものがやはり立ち上がりには適しています。
椅子に座ってすごすということ
たとえ自分で歩くことができなくても椅子に座ってすごす時間を持つことは心肺機能の維持向上のためにも大切なことですが、その時間が苦痛とならないよう身体機能に合った椅子を選んでいくことが必要です。
長く座っていても腰やおしりが痛くならない素材を使っているものありますしリクライニング機能の付いたもの、座面や背もたれの高さや角度が変わるものなどさまざまなものが用意されています。
介護保険ではレンタルや購入の対象になっていないものが多数ですが担当のケアマネージャーが情報を持っていますのでご相談下さい。
病院や施設に理学療法士がいる場合には相談に乗ってくれるでしょう。快適な椅子に座って少しでもベッドから離れた生活を送ることで寝たきりになるのを予防していきましょう。
まとめ
介護が必要な方の椅子はどのようなものが良いでしょう
介護の場面で椅子を使うにはどんなときでしょう
介護の場面で使いやすい椅子とは
椅子に座ってすごすということ