介護 認定のための 面接 調査とは、高齢者が要介護認定を受けるための調査員による認定調査のことです。この認定調査は、調査員が本人(申請者)に面接して行います。
調査員による個別面接は介護認定のためには重要な工程です。
介護サービスを受ける人は必ず面接調査があります
面接調査の目的は介護度の認定を行うこと
面接調査の目的は、介護保険の介護サービスを受けるための介護度の認定を行うことです。介護度により介護保険の給付額が異なります。介護サービスを受けるためには、地元の市区町村の調査員の面接による調査を経て、要介護の必要度が認定されなければなりません。
従って、申請者の身体がどんな状態にあるか、その身体の状態による影響で、生活上どんな困難があり、日々の生活のためにどれだけ又はどんな手助けが必要なのかを正確に調査することが目的です。
面接調査とは言ってもアンケート方式によるものですから、あまり難しく考えることはなく、気楽に受けられます。質問項目はあらかじめ決まっており、全ての人に同じ質問ができるようになっています。面接調査の調査結果かコンピューターで処理されて1次判定がでます。
その後認定委員会による2次判定が行われ認定度が決定します。
面接調査の内容について(聞き取り調査)
要介護認定の申請をすると、調査員が自宅を訪問して面接調査を行います。調査員は市区町村の職員や介護支援の専門員です。
調査員は調査を専門とする介護保険課で研修を受けた保険/介護系有資格者などです。対象者が施設や病院に入所、入院中の場合は、その施設、病院で面接調査を行います。
面接調査の内容は、本人の寝返り、排せつ、着脱、食事、入浴、調理、痴呆など85項目に亘って聞き取り調査が行われ、最後に記述方式で調査員が記入する欄があります。
調査項目によっては、実際に本人に動作をしてもらう項目も含まれています。
いくつか抜粋して下記します。
- 寝返りについて、あてはまる番号に○印をつける(1、つかまらないでできる 2、何かにつかまればえきる 3、できない)
- 歩行について(1、つかまらないでできる 2、何かにつかまれば出来る 3、できない)
- 入浴について(自立、一部介助、全介助、行っていない)
- 排尿後の後始末、排便後の後始末(自立、間接援助、直接援助、全介助)
- 食事(自立、見守り、一部介助、全介助)
- 清潔(ハミガキ、洗顔、整髪、爪切り)
- 衣服着脱(ボタンのかけはずし、上衣の着脱、下着の着脱、靴下の着脱)
- 痴呆に関する質問(生年月日、自分の名前、今の季節、自分の居場所)
- 痴呆に関する質問(物忘れ、被害妄想、泣いたり笑ったりの感情の不安定度、暴言暴行、大声、外出時1人で家に戻れない)
以上一部抜粋です。
このように身体的、精神的な現状の状態把握に主眼が置かれています。介護認定のためには必要と思われる質問項目ですが、調査される高齢者にとっては、回答に苦痛を感じる場合もあり、質問項目によっては人としての尊厳を傷つけられ、プライドを傷つけられた、と思う人もいます。
調査員の人間性が大きくかかわってくる場面もあり、思いやりや、心使いが極めて重要です。
特に比較的軽度の人達には十分な配慮が必要です。
回答に見栄を張る
度々指摘される面接時の問題ですが、調査員の前ではシャンとして、おまけに1人でもうまくやれます、というような印象を与える回答例が多く見受けられます。見栄を張る回答例も多いです。
結局、介護や援助は必要なしで認定が非該当となってしまうケースが多々見受けられます。当然介護保険を使ってのサービスが受けられなくなりますから要注意です。
こうした不都合を未然に防止するためには家族の人達の正確な回答の補助が必要です。
本人の前で調査員に対して話ができない場合は、一旦席を外して本人がいない場所で話しをしましょう。これもとても大事なことです。日常で起こっていることを嘘偽りなく、また漏れなく正確に調査員に伝えることが基本中の基本です。
まとめ
介護サービスを受ける人は必ず面接調査があります
面接調査の目的は介護度の認定を行うこと
面接調査の内容について(聞き取り調査)
回答に見栄を張る