「介護の新しい課題「介護うつ」を防止するには(前編)」では、どのような方が介護うつになりやすく、うつになる原因としてどのような事情があげられるのかご説明いたしました。後編では、 介護 うつ とはどのような症状であり、どのような対策方法があるのかご紹介いたします。
介護の新しい課題「介護うつ」を防止するには(後編)
介護うつになりやすいのは、どんな人
介護うつになっている方には、いくつかの特徴が見えます。
責任感、自責心の強い方、真面目な方、自分で解決しようと思う方。
このような方に介護うつの発症率が高くなるようですが、介護うつに限らず一般的なうつ病になりやすいと言われている方と同じ特徴がありそうです。自分はうつになりやすい性格なのかもしれない、と思っておくことも介護うつを回避できるきっかけとなりそうです。
介護うつとは、どのような症状なのか?
億劫に感じることが増えてくると要注意。億劫な気持ちは誰でも感じるものですが、億劫な感じが行動力に勝ってしまうと普段できていたことが、できなくなってくる場合もあります。憂うつ感という症状もあります。この症状が最も多いかもしれません。
今まで責任をもって取り組んできた介護にも、急に向き合えなくなってしまうなど、いつまでも心が晴れてこないという症状が見えます。
また、不安や焦燥感を強く感じるという症状もあります。介護に不安は付き物ですが、理由もなくただ不安、なんとなく不安という感情に支配されてしまうケースもあります。
介護うつにならないためには?
とても当たり前のことではありますが、自分は疲れている、ストレスを感じていると思うことが第一歩です。みんなも大変なんだからと無理をしたり、頑張りすぎることのないようにストレスを減らしていきます。
介護をしている側にも適度な休みは絶対に必要です。外部サービスを活用しながら自分自身の時間を作りましょう。後は一人で悩まないことです。
友人や家族に話しにくかったら、外部の専門員でも心配ありません。普段のことを話ししましょう。話をしているうちに自分で整理が進み、晴れやかな気分になっていく事が多いものです。積極的にお話しをしましょう。
介護うつは誰でもなる病気です。その根底には、「親の世話を人に任せてはいけない」という昔ながらの考え方があるようです。
介護はプロに任せる時代です。グループワークや新しい友達など、施設だからこそ得ることのできる刺激が沢山あります。介護する側」、される側、双方にとってメリットのあることだと思います。
まとめ
介護の新しい課題「介護うつ」を防止するには(後編)
介護うつになりやすいのは、どんな人
介護うつとは、どのような症状なのか?
介護うつにならないためには?