退職金の相場ってどのくらいなのか?考えたことありますか?定年、転職など仕事を離れる日が近い方は、いくらくらいもらえるのか?と思いを巡らすこともあるかもしれません。そもそもいくらもらえるのか?と考えだすとキリがありません。
サラリーマンや公務員などでも変わってきますので、 退職金 の 相場 、大まかな目安などをまとめてみます。
退職金の相場、平均額とは?
▽ 目次
退職金の相場以前に、そもそも全員もらえるのか?
退職金の支給は法律で決められているものではなく、会社と個人が結ぶ就業規則で定められています。退職金の項目は必ずありますが、そこに明記されていないと退職金の支給はないと考えた方がいいかもしれません。
もし、明記されている就業規則の通りに支給されなければ、申し立てを行って受け取ることになります。平成25年度の調査では、退職金制度がある企業は75%程度だそうです。
あったとしても、3年以上勤務することが条件の場合もありますし、最近は年俸制でそこまで含めて毎年の給料に反映させるなどの求人広告も見たことがありました。
年々、退職金制度を導入している企業は減ってきているのが、現状のようです。退職金の相場を掴むにも、この退職金制度のある企業のデータとなります。
退職金のもらい方は2種類、もらい方の違いで相場は変わらず
退職金の給付方法には2種類あります。
1つは退職時に一括して支給される一時金制度。もう1つは、一定期間にわたって一定の金額を年金として支給する年金制度。企業によって、運用方法はさまざまなので、一時金のみで行っている企業もあれば、選択できる場合もありますので就業規則で確認を行いましょう。
企業からすると、一時金で大きなお金が動かないため、運用面では年金制度を利用してもらった方が、金利や運用益も期待できそうですが、この資産運用や管理をしっかり行う組織が必要です。年金制度が活用できるのは、規模の大きな企業になってくるのかと思います。
退職金の額は?自分の相場を確かめる方法
退職金の計算方法は主に3通りあります。
- 給料と金属年数から算出する方法
- 勤続年数によって一定の金額を支給する方法
- 上記2つを組み合わせて行う方法
実態は、基本給と勤続年数から計算する方法が一般的です。目安として以下の計算式で退職金は予測することができます。
退職金=1ヶ月分の基本給×勤続年数×給付率
基本給とは手当を含まない金額で計算をします。
給付率は勤続年数や退職理由で割合が変動します。一般的に自己都合で辞める場合は60%程度、会社都合の場合は70%程度だと言われています。
定年退職の場合は、会社都合での給付率となります。ざっと計算してみて、ご自身の退職金はいかがでしょうか?ご自身の相場を確認できましたでしょうか?
退職金の相場、定年退職時の退職金平均額は?
退職金は学歴や職種によっても違いがでてきます。
平成24年の調査ですが、勤続35年以上の定年対象者の学歴別・職種別退職金は下記の通りとなっています。
- 大卒(管理職・事務職・技術職) 2156万円
- 高卒(管理職・事務職・技術職) 1965万円
- 高卒(現業職) 1484万円
目安としては、月額給与の42カ月分程度となっています。基本給が高くなる大卒が有利になっています。大学に進学する意味は、ここでも影響が出てくるようですね。そんな大卒でも退職金で差が出るのは公務員。
常勤職員で定年退職した場合は、2294万円、推奨退職した場合は、3609万円。民間では退職金をもらえない方も多いので、やはり公務員は圧倒的に有利であると言えます。
定年退職時の退職金は、老後の生活資金として資産運用していくこととなりますが、転職などで一時金として退職金を受け取る場合、当面の生活費や貯蓄に回ることと思います。
退職金は勤続年数が長い程に有利な給付率となっていきますので、長い目でみると転職を我慢して勤め上げることも大切な選択肢になるのだと思います。ライフプランを考える上で、退職金の相場は、早めに計算し掴んでおく方がいいでしょう。
まとめ
退職金の相場、平均額とは?
退職金の相場以前に、そもそも全員もらえるのか?
退職金のもらい方は2種類、もらい方の違いで相場は変わらず
退職金の額は?自分の相場を確かめる方法
退職金の相場、定年退職時の退職金平均額は?