若い頃はあまり考えないことかもしれませんが、中年あたりになると退職後のことが心配になってきます。特に気になるのは、やはり 定年後の生活費 です。
年金が主な収入源になることを想定して前もっての計画が必要になりますので、計画に沿った早めの対処が必要かと思います。ではどのようにすれば良いのでしょうか?
どうしよう?定年後の生活費
定年後の生活費として必要な金額は?
金融広報中央委員会が行った「家計の金融行動に関する世論調査(平成26年)」において、老後の生活費や貯蓄に関してアンケートしたところ、全世代(20代~70歳以上)の平均額の回答が示されました。
それによりますと、老後ひと月当たりの希望生活費は26万円で、貯蓄残高は2,144万円ということでした。また、厚生労働省が発表している、モデル世帯における夫婦二人の年金額の平成27年度の金額は1カ月で22万1,507円でした。
どのような生活のレベルを維持するか?によって必要とする金額には大きな違いが出てくるでしょう。上記の例は、あくまでも希望的観測における金額だと思います。では実際のところ最低限として必要な金額はいくらなのでしょうか?
「老後の預金は1,000万円あれば大丈夫」という説も目にしますが、根拠のない数字です。もっと的確に老後の生活をイメージして、きちんと計算したほうが良いかと思います。
そこで総務省統計局が発した「家計調査年報(家計収支編)平成26年(2014年)」を見ますと、高齢の夫婦無職世帯の実収入は207,347円であり支出は268,907円になると表しています。ということは、毎月61,560円の赤字でこれでは貯金を取り崩していかなければなりません。
不足分をどうやって補うか?
現役の頃と同じ給料はもらえないとしても、できるだけそれまでの会社に残らせてもらった方が得策かと思います。雇用形態はアルバイトになるかもしれませんが、それまでの経験や人脈を最大限に生かし、何とか収入へと繋げていきたいものです。
または心機一転違った職種でのアルバイトも考慮すべきです。高齢化社会に伴い、求人募集でも高齢者も可能な案件が増えてきました。最初は戸惑うかもしれませんが、次第に仕事を網羅し、新しい一歩に繋がるかもしれません。
定年後家でのんびりしすぎるよりは、運動不足回避や、頭のトレーニングにもなります。
貯蓄はいくらあった方が良いの?
毎月の収入が限られている以上、足りない分は貯蓄を切り崩さなくてはなりません。いろいろなデータがありますが、それらを参考にして考えると最低2,000万円程は必要のようです。
しかしそんなに貯蓄がない場合は、まず老後の生活水準を下げることです。余りにも急激に下げてしまうのは無理がありますが、できるだけ支出を増やさないことが大切です。
高齢者の場合、若者ほど食べる量も多くないですし、住宅ローンもないでしょうから、頑張って15万円程度で生活するのも無理ではないように感じます。そうすることによって貯蓄からの切り崩しも少なくてすみます。
楽しみを増やそう!
何だかお金の計算ばかりで頭が痛くなりそうですが、今からの貯蓄を大前提として、楽しいことも考えましょう。定年後は時間的余裕ができるわけですから、あまりお金のかからない範囲で趣味に没頭することができます。
読書が好きな人なら本を買わずに図書館に行って借りてくるとか、音楽や映画好きならCDやDVDをレンタル屋さんに行って借りてくる、など節約しながら楽しめる要素を大切にしましょう。
また、たまには旅も良いものです。行ける範囲内で安い旅行パックなどを探してみるのもいいことだと思います。とにかくあまり欲求を押し殺すことなく、自由自適な老後を迎えましょう!
まとめ
定年後の生活費として必要な金額は?
不足分をどうやって補うか?
貯蓄はいくらあった方が良いの?
楽しみを増やそう!