「在宅介護の問題点とその対策を考える(前編)」では、介護費用や介護者の精神衛生についてご説明いたしました。後編では、介護施設の利用についてご説明いたします。
在宅介護 にはさまざまな 問題点 があります。できることなら介護を受ける方が安心できる家族の元で介護をしてあげられることがベストです。そのためにはクリアしなければならない問題点がどのくらいあるのかをしっかり把握し、家族全員でしっかりと検討し、話し合うことが重要です。
在宅介護の問題点とその対策を考える(後編)
介護は体力勝負!無理せず介護施設も視野に入れて介護をしよう
介護を受ける方の状態にもよりますが、寝たきりで身動きがとれないような重度の要介護者の場合、介護は想像以上の重労働となります。
お風呂やトイレはもちろんのことですが、汗をかいていたら体を拭くために体を起こしてあげなければなりませんし、ベッドのシーツを変えるときなどはベッドから移動をさせてあげなければなりません。
そして、これらの作業は全て相当な力と体力が必要となります。介護にあたる方が若い男性であれば、ある程度はこなすことができるとは思いますが、介護にあたる方が高齢者や女性だった場合はこうした力仕事は肉体的にも精神的にも苦痛を強いることになります。
特に高齢者の場合、介護時の力仕事が原因で腰や膝を痛めてしまうことも多々あります。そうすると怪我で介護にあたるのが困難になるだけではなく、最悪は介護にあたっていた方自身も介護を受けなければならなくなってしまうなんてことも考えられます。
こういった介護時の力仕事が負担に感じられるようであれば、無理はせず周りの人の手を借りたり、介護施設への入所も考える必要があります。
介護施設への入所は在宅介護を受けさせてあげたいと考える方にとってはあまり望ましくないことかもしれませんが、介護にあたっている方が怪我をしてしまっては意味がありませんし、介護を受けている方にとっても自分のせいで介護にあたっている方が怪我をしたというのはショックを感じ辛い思いをさせてしまいます。
そうならないためにも、在宅介護に固執せず、なるべく無理はせず介護施設への入所ということも考えておきましょう。
在宅介護を始めるその前にしっかりと問題点と対策を考えることが大事
このように在宅介護にはさまざまな問題点があります。できることなら介護を受ける方が安心できる家族の元や自分の家で介護をしてあげられることがベストです。
しかし、そのためにはクリアしなければならない問題点がどのくらいあるのかをしっかり把握し、家族全員でしっかりと検討し、話し合うことが重要です。
また、在宅介護を始めるとほとんど家にいなければならず、友人や知人と疎遠になってしまうこともあります。そうならないためにも息抜きや友人たち会うために必要なサービスを利用することも考えておきましょう。
そして、何よりも一番大切なことは1人で無理はしないことです。無理をして一人で全て抱え込んでしまうと介護にあたる方の負担が大きくなってしまい、後々介護ができなくなってしまう、なんてこともあります。気をつけましょう。
まとめ
在宅介護の問題点とその対策を考える(後編)
介護は体力勝負!無理せず介護施設も視野に入れて介護をしよう
在宅介護を始めるその前にしっかりと問題点と対策を考えることが大事