内閣府が発表している「平成27年度版高齢社会白書」を見てみますと、2014年の日本の人口は1億2,708万人で、一方65歳以上の高齢者は3,300万人と過去最高となりました。
日本の高齢化が進む中、注目を集める「 グループホーム 」 とは 何か解説していきます。
これからの日本に必要不可欠?グループホームとは?(前編)
グループホームとはどんな施設?
グループホームとは、病気や障害など1人での生活が困難な方々を、介護士などの専門スタッフによる援助を受けつつ、集団生活をしていくための施設のことを言います。元々はヨーロッパ発祥であり、ノーマライゼーションの中で発展してきました。
日本においては、介護保険制度上で「認知症高齢者グループホーム」をグループホームと位置付けています。その他、知的障害者型や嚥下困難型などのグループホームはありますが、特段な事情がない限り認知症高齢型のことをグループホームと呼びます。
日本の介護保健サービスは半数が居宅型であり、これは訪問通所やショートステイなどの「基本は自宅で生活する」というものであります。
またグループホームに似たもので施設型というものがありますが、こちらは「自身で出来ないことが多く、介護が必要不可欠」な方が入るためのものであるため、「いわゆる付きっきり」になります。
そういう意味では、グループホームは「半分家のような状態で、援助を受けながら共同生活を送る」ことになります。言い換えれば、「出来ることは自分でやりなさい」という部分では自立を促す施設と言えましょう。
グループホームの中ってどんな感じ?
グループホームを一言であらわすと、「ちょっと大きな自宅」と言えるでしょう。認知症の症状が出ている方を対象にすることもあり、「少人数でアットホームな雰囲気」なホーム作りをすることを求められます。
施設型の代表でもある特別養護老人ホームでは定員が100名以上の施設もありますが、グループホームの場合は9人から18人までとされています。
認知症患者の場合、新しく出会う人と触れ合うことに関して難しい傾向があるため、人数が多いと余計ストレスを感じてしまい認知症が進む危険性があります。
グループホームの場合は少人数で、患者の皆さんで手分けして家事を行っていくため、コミュニケーションを図りながらも認知症の進行を遅れさせることが可能なしくみとなります。
まとめ
これからの日本に必要不可欠?グループホームとは?(前編)
グループホームとはどんな施設?
グループホームの中ってどんな感じ?