みなさん何気なく払っている「健康保険料」。実際どのような制度であるのかわかっていない方も多いと思われます。制度としても分かりにくい部分がある「 健康保険料 」ですが、今回は詳細について見ていきますので、ぜひ参考にして頂けるとありがたいです。
知ってますか?あなたの健康保険料(前編)
日本人はほぼ全員が加入義務?健康保険
それではまず健康保険料というものについてみていきたいと思います。健康保険は一般的には「労働者の福利厚生」に一部とみなされており、そのうち「医療保険」の役割を果たすものを言います。
みなさんが病気になった時に病院に行くと、必ずと言っていいほど「保険証」を出しますよね。すると診療代が3割負担で済むと思います。この時に「健康保険」の効果が発揮することになります。日本は「国民皆保険」の国でありますので、原則国民全員が健康保険の加入を義務付けられています。
ただ特定の職種であったり、リタイアメントされた方は適用外になり、同様の他保険に加入することになります。例えば船乗りの方は船員保険に加入、自営業者などは国民健康保険に加入といった形となります。いずれにせよ日本の医療制度は充実していると言えましょう。
健康保険料はどうやってきまるの?
実際にみなさん自身が健康保険料を払っているということは稀で、特にサラリーマンであれば会社が天引きしてから給料を支払うため、一体いくら払っているのかわからない人も多いと思います。そこで、どのようにして健康保険料は決められているのか見ていきましょう。
一番重要な指標は「給料」となります。というのも健康保険料は、みなさんが受け取っているお給料の額から健康保険料は決められます。一般的には「月々のお給料を参考にして」健康保険料は決められます。
詳しく見ていきますと、月々支給される基本給と残業代などの現金支給分と、定期代や住宅などの「ものとして支給」されているものを合わせた金額を参考に、「4月から6月の3ヶ月分を平均した金額」を弾きだします。
これを「標準報酬月額」と呼びますが、この金額に約10%を掛けたものが健康保険料として算出されます。
例えば「月収30万の場合、約30,000円が健康保険料」となります。実質毎月の給料の1割は持って行かれているという計算になりますが、サラリーマンの場合にはイメージとして半分は従業員負担、もう半分が勤務先負担になっております。
ですので、サラリーマンの方は少なからず健康保険料の優遇があると言えましょう。とは言っても約5%は毎月取られていくわけですので、負担にはなると言えましょう。
また賞与に関しては単体で健康保険料を計算することになっており、計算は標準報酬月額での計算と同じとなります。したがって賞与の5%は健康保険料で取られてしまうと理解しておいたほうが良いでしょう。
まとめ
知ってますか?あなたの健康保険料(前編)
日本人はほぼ全員が加入義務?健康保険
健康保険料はどうやってきまるの?