通所介護サービスとも呼ばれるデイサービスや 高齢者 施設などではレクレーションの一環として クイズ を楽しむことが多いようです。脳の活性化や認知機能の維持のためにも欠かせない役割があるというさまざまなクイズをみてみました。
高齢者施設で楽しまれているさまざまなクイズ
誰でも簡単なマルバツクイズ
高齢者はその介護度や認知機能のレベルによって個々人の差が大きくなっていることが普通です。デイサービスや高齢者介護施設でレクレーションの一環としてクイズを取り入れる際に一番留意する必要があるのが、この点であると言っても過言ではないでしょう。
飽きることなく続けるためには、楽しいという実感が必要です。そのためにはクイズの内容が易しすぎても難しすぎてもいけないようです。難しすぎるとクイズに取り組む意欲そのものがそがれてしまいます。また、易しすぎると馬鹿にされているというように感じてしまうこともあるようです。
クイズの内容とだんだん難しくしていくなどの配列の工夫と共に、答えをマルバツで求めるというのも一手です。マルかバツかという二択は一度に沢山の選択肢の情報を処理することが困難になってきている高齢者にも対応しやすい答え方と言えます。
その上、50パーセントは必ず正解となりますから、当たって楽しいという思いを介護度や認知機能の程度に関わらず味わうことができるという妙味もあるというわけです。
身近な素材を使ったクイズ
身の回りにあって、毎日の生活に馴染みの深い物をクイズの題材に取り入れることも高齢者にとって取り組みやすくなるでしょう。
例えば、寿司屋の湯飲みによく見受けられる魚偏づくしの魚の名前などは高齢者の得意な分野と言えます。
時には、介護職にある若い年代の者より高齢者の方が読めたり、書けたりするかもしれません。単純に魚の名前を問うだけでも盛り上がりますし、漢字をバラバラにして組み立て直すのも楽しいかもしれません。
また、季節毎に旬の魚に分けるというようなことも、台所を切り盛りしてきた女性高齢者のみならず、釣りの趣味をもっていた男性高齢者にも受け入れやすいことでしょう。
同様に、花や野菜・動物・昆虫など身近な素材はクイズの題材に事欠かないでしょう。不思議なことに認知症などでひらがなを読むことが困難になってきても、漢字は読めるというようなこともあるようです。
懐かしの昭和クイズ
高齢者のカラオケで盛り上がるのは何と言っても懐メロですが、クイズでも懐かしの昭和を題材にとりあげるのもいいでしょう。
例えば、昭和のある年を指定して何があった年かを思い出すというのは、回想法の一環としてとしても有効な取り組みと言えます。
昭和39年と言えば東京オリンピックの開催された年ですが、利用者からはさまざまな思い出話が出てくるのではないでしょうか。思い出話に花が咲けば、このクイズの取り組みは成功したのも同然です。
回想法でもよく取り上げられていますが、実際に使っていた道具の実物や写真などを使ってクイズを作成するのもいいでしょう。
健康関連クイズ
高齢者に関心が高いのは何といっても健康関連の話題です。例えば、インフルエンザの流行期などに手洗いの手順などをクイズにして、生活の中での定着を図っている施設もあるようです。
その他にも転倒防止のためのちょっとした工夫や誤嚥を防ぐための啓蒙をクイズという形でレクレーションに折り込んでいるような施設もあります。
ご当地・地名クイズ
現住所や故郷のようなご当地関連のクイズは利用者全員で盛り上がることができるよい題材です。また、高齢者はそれまでの人生で旅をしていることが多いので、例えば、ある特定の都道府県にかんするクイズも楽しむことができるようです。
単に地理の問題に限らず、歴史・名勝地・特産物など題材には事欠かないでしょう。旅をした際の思い出も引き出すことができれば、さらに楽しい時間となります。
まとめ
高齢者施設で楽しまれているさまざまなクイズ
誰でも簡単なマルバツクイズ
身近な素材を使ったクイズ
懐かしの昭和クイズ
健康関連クイズ
ご当地・地名クイズ