2000年に、介護保険が始まって以来、介護施設も大きく変わってきました。昔は老人ホームというだけで、認知症の人もそうでない人も一緒に暮らすホームでした。
認知症 対応の認知 対応型共同生活介護 とはどのようなことなのでしょうか?
介護の基礎知識・「認知症 対応型共同生活介護について」
▽ 目次
認知症のための対応型共同生活介護とは?
認知症のための対応型共同生活介護というとわかりにくいですが、認知症の方のためのグループホームのことです。お住まいの街にある介護施設の看板で「グループホーム」の文字を見たことがある方も多いかと思います。
特徴は、家庭に近い環境にしている施設であり少人数で生活をしながら、介護職員によりケアやサポートを受けながら共同生活していきます。
厳密にいえばグループホームは、認知症患者のためだけではありません。グループホームと言えば、認知症対応の施設を指すのが日本の特徴です。
認知症のためのグループホームに入所できる条件とは?
認知症のためのグループホームに入所できるのは、65歳以上で介護認定された要支援2以上の方です。要支援1の方は入所できません。
そしてグループホームのある地域に住民票があることが入所条件です。入所できるのは介護認定をうけた方のみですので、配偶者や親族は入所できません。
入所には審査があります。共同生活を送れること、そのために日常生活における自立度は重要視されます。
厚生省のサイトでは、介護度が要支援2~介護5の人が入所できるとされていますが、実際は介護度の高いほど、認知症以外の疾患が重い方が多くグループホームに入所することはありません。
認知症のためのグループホームにかかる費用は?
認知症のためグループホームは、入所時の初期費用と月額の費用が掛かります。これらの費用は、施設によって異なり都市部にいくほど高くなる傾向にあります。
月額費用は食費・光熱費などの基本的な生活費であり最低でも10数万円からになります。また、オムツを使用する方などの場合は別途費用が掛かります。ほかにも美容院に行くなどの場合も月額費用外になります。
認知症のためのグループホームのメリットは?
1ユニット5~9人の少人数で、介護職員の援助をうけながら共同生活を送るのです。老人施設というより家という雰囲気を大事にしたところが多いので介護職員も家族的な対応です。
残存能力を大切にするために、本人にできることはしてもらうのがグループホームです。グループホームの介護職員はそのためのサポートをします。施設によっては介護される方の安全を重視して職員がしてしまうことが多くなってしまいます。
入居者共同で、調理や簡単な裁縫をすることもあります。季節感のあるイベント、体を動かすリハビリやレクリエーションの機能訓練も多いです。
認知症の方の一人ぐらしの場合どうしてもひきこもりがちになり社会との交流が少なくなります。共同生活で他人と交流して日常生活の中でさまざまな刺激をうけ、認知症の進行を遅らせる目的があります。
認知症のためのグループホームのデメリットは?
さきにあげたように、グループホームがある地域に住民票がないと入所できないというネックがあります。
認知症は、人によって症状が異なります。認知症グループホームは、認知症の軽度の人も中度から重度の人も共同生活をします。軽度の人が中度以上の認知症の人と共同生活をして間近で、大声をあげる、せん妄などの状態を見て強い不安を感じることも多いそうです。
共同生活の中で、一人暮らしのようなプライバシーが守られない面もあります。
グループホームは、介護ケアつきで共同生活をおくるための施設なので、医療スタッフが常駐していません。そのため病気の時は在宅介護を受けている人と同じように何かあった時には救急車をよぶなどの対応になります。
また認知症とは、別の疾患が重くなるとグループホームでは、医療的ケアはうけられませんので退所する場合があります。いつまでもいることができない可能性があるのです。
まとめ
介護の基礎知識・「認知症 対応型共同生活介護について」
認知症のための対応型共同生活介護とは?
認知症のためのグループホームに入所できる条件とは?
認知症のためのグループホームにかかる費用は?
認知症のためのグループホームのメリットは?
認知症のためのグループホームのデメリットは?