近年、年配の方に対して「高齢者」、「お年寄り」と言う言葉よりも、「シニア」という言葉が使われています。シニア世代やシニアプランなど、日常生活に溶け込んでいますが、本来の意味が曖昧になっております。
そのため、改めて「 シニア 」の言葉の 意味 について確認してみます。
「シニア」の持つ本来の意味は、漠然とした使用となって!
シニアってどんな意味があるの?
「シニア」とは、日本語の意味では、「上級者」を指します。または、「ベテラン」という意味合いでも使われています。それが、時代とともに「高齢者」と言う意味での使用が強くなってきています。
かつては、高齢者に対して、「シルバー」と言い方が使われていたようです。かつてシルバーシート、シルバー世代という言葉を日常的に使っていたことがあったようです。そのため、「シルバー」と言う言葉は、お年寄りを意味する言葉で広く浸透していたようです。
近年では、「シルバー」が死語になりつつあります。それは、シルバーシートが優先席と言う名称になり、シルバーと言う言葉が高齢者に対して、白髪からネガティブイメージになったことがあります。
そのため、お年寄りや高齢者で使われるケースが少なくなり、「シニア」と言う言葉が主流となってきた背景があります。
シニアって明確な定義はあるの?
一括りに「シニア」と言っても漠然としたイメージで使用されていることが多く、年齢や使用方法に対して明確な定義がされていません。
日常生活では、見た目が重視されて「シニア」と言う表現が使われているようですが、実際の年齢を把握しての呼び名でないので、若くして「シニア」と言う言葉は、周りからそう思われていることを確認することになり、場合によっては、ネガティブなイメージになります。
シニアの前は?
シニアと呼ばれる前の世代は、「ミドル」と言う言い方で区別されています。ミドルは、40代から50代を指すと言われています。
ナイスミドルと言う言葉での使用が一般的と言われますが、ナイスミドルと言われるにふさわしい人でないと、ミドルとは使われないと言えます。そのため、ミドルは、まったく浸透していない言葉と言えます。
シニアの対象ってどれぐらい?
世界保健機構(WHO)では、65歳以上が高齢者で、65歳~75歳未満が前期高齢者、75歳以上が後期高齢者という定義となっています。
公的な機関でも、年齢による明確な定義がないので、曖昧な感じでの使用となります。国内では、55歳以上が高年齢者と言われていますが、「高齢者」や「シニア」と言う明確な年齢の定義はないと言えます。
「シニア」の定義は、企業によってもさまざまあります。
東京ディズニーランドは、60歳以上、ユニバーサルスタジオジャパンは、65歳以上がシニア、携帯電話会社の契約では、55歳以上がシニア割という言い方で呼ばれています。ほかにも50歳からシニア扱いを採用していることあるようです。
そのため、一口にシニアと言われても、企業が独自で設けた年齢で定義されているため漠然とした使われ方が主流となっています。
シニアと言われている側の想いは?
高齢者としては、「お年寄り」と言う言葉で呼ばれるより、「シニア」と言う言葉で呼ばれることが年齢を感じさせないため抵抗が少ないと言われています。見知らぬ人から「お年寄り」という言葉で呼ばれると、気が滅入って老け込む感覚が強いと言われています。
「お年寄り」との言われ方は、ネガティブな感じがあり滅入ってしまうことが多いとされていましたが、言い方ひとつで改善されて、活き活きとした生活が送れるようです。企業では、65歳まで雇用が確保されつつあり、いつまでも若々しく過ごしたいものです。
このため、「シニア」と言う言い方は、現代の社会情勢にあった呼び名で、ポジティブ思考で活躍するための名称とも言えます。
まとめ
「シニア」の持つ本来の意味は、漠然とした使用となって!
シニアってどんな意味があるの?
シニアって明確な定義はあるの?
シニアの前は?
シニアの対象ってどれぐらい?
シニアと言われている側の想いは?