高齢を迎えても働いている人は多く見られます。実際には唯一無形の技術を持っている方も見受けられます。若年時に働いてきた方が退職する際には様々な理由と葛藤が考えられます。実際に会社では高齢の方に対して雇用制度が変化しつつあります。
今回は、高齢者が考える 退職理由 についてご紹介致します。
高齢者が退職を考え始めるその理由と葛藤
高齢者が持つ不安
不安の一つとして高齢者がその後安定した生活を過ごしていけるかという所にあります。日経ビジネスでは、1980年代の半ば以降65歳以上の労働参加率が増えていることを挙げており、女性の参加率は2011年6月現在で13.4%であると伝えられています。
今日、日本経済は不景気で老後の生活が懸念材料になることは予測できることであります。例えば、街中でも高齢の方が労働に勤しむ姿が見受けられるようにその光景は一般になってきています。
会社でも再雇用制度が増え、高齢者の方が働きやすい環境になりつつあることも要因の一つに挙げられます。業務内容なども機械化が進むとともに簡易化されており体力的な面でも高齢者の労働参加はかなりの利点があると見受けられます。
実際には年金の受給は可能であるもののやはりそれだけでは向こう数十年体調を崩して入院するケースなども充分に考えられ、また後世代のためにお金はやはり必要であることは揺るぎありません。自分自身と家族のために蓄えていくお金が重要なポイントと見受けられます。
後継者の問題からの退職
一例ではありますが、あぐりナビでは農業の後継者不足について言及しています。農業に限ったことではありませんが、技術職を中心に続く世代が育たずに退職に踏み切れない事態であることも一つの原因とされています。
そのため何時まで経っても第一線でその方が従事し続けざるを得ないのであると考えられます。また、実際の心情としても何歳でも立ち続けたい気持ちと伝統を継承したい気持ちとの葛藤があることが考えられます。
そのような中でも時代の流れは継承するべき若者が一般企業への就職を斡旋されていることが多いため改善されないままであることも考えられます。
それでも高齢者当人が勤労意欲を抱いて勤しんでいる状態であれば尊敬されるべき事ですし、それを望んで過ごされている人もいる(野菜作りや伝統工芸など)中で、自分自身の在り方について悩んでいる人も多いと感じられます。
高齢者の社会的介入を守り続ける事
介護関係の業務などで実感できることでありますが、高齢者は過去に対してとても誇らしげに話されることが多くあります。
時代は様々ありますが、昭和初期に汗を流して働き続けた体験は年を重ねても自身のモチベーションを高めることとして必ず心で燃やし存在し続けています。それは絶対に尊重されるべきことでありますし、プラスに働きかけるはずです。
その一員として働くことで立場はそれぞれ違いますが若年層は必ずその知識を吸収し、貴重な体験は出来る事が多いはずです。その面でも高齢者が退職されることに対しては単純に決められるべき問題では無いことが見て取れます。
精神的柱としての在り方
スポーツ界などで精神的柱という言葉がありますように、高齢者はそこに存在しているだけで他の人たちに相乗効果が生まれることがあります。
朝日新聞で記載された定時制高校の野球部に83歳の女性が入部して部員たちとコミュニケーションを取り素晴らしい雰囲気を作った記事がありますが、まさにそのような役割であるべきと考えられます。
高齢者当人の問題だけでなく私たち視点からでもその存在はとても尊いものであります。高齢者自身が退職に踏み切るかの葛藤をしている中で私たちも辞めないでほしい気持ちを抱き続けていることも多くあります。
まとめ
高齢者が退職を考え始めるその理由と葛藤
高齢者が持つ不安
後継者の問題からの退職
高齢者の社会的介入を守り続ける事
精神的支柱としての在り方