要介護2 の状態は、要介護1の部分的に介護が必要な状態に加えて、日常生活に関する動作に対しても介護が必要な状態であると定義されます。要介護2は具体的にどのような症状で、どのようなサービスを必要としているのか?解説していきます。
要介護2の主な症状と特徴とは?
要介護2とは、どのような状態か?
要介護2とは、日常生活動作と言われる排泄や食事の際に何らかの介助を必要とする状態を言います。その他にも、一人で立ち上がることが困難になる、片足で立つことや座っている状態を自力で維持することも、困難になってくる状態を言います。
立ち上がりが困難になるということは、自力での入浴も難しくなり、浴槽への出入りは当然ですが、体を洗う、身だしなみを整えるなどの動作に対しても一部分で介助が必要となってくる状態を指します。
その他、排泄、排便の後始末も難しいとされ、介助を必要とする機会が増えていく状態が、要介護2の段階と言われています。
要介護2に認知症の症状はあるのか?
要介護2に見受けられる認知症の症状は、毎日無意識に行ってきたような動作、例えば排泄後の処理ができなくなったり、カギをしめることを忘れてしまったりと物忘れが多くなってくる症状がみえてきます。
この物忘れすら気が付いていないようでしたら、認知症を疑ってみるべきです。服を脱ぐことができない、薬を規則正しく飲むことができないなどの症状も認知症の進行を疑ってみた方がよいと思います。
要介護2では、まだ体は元気な方も多く、行動力もあるので認知症になっても歩き回ったり、時には勝手に外出してしまったりすることもあるようです。
要介護2の方にはどのようなサービスが必要か?
要介護2の方が、介護保険サービスを受けようとした場合、自己負担の限度額は19,616円です。この範囲内で要介護2の方が受けることのできるサービスは、どのようなものがあるでしょう?
限度額から計算すると、訪問介護は週3回、訪問看護は週1回、通所系のサービスを週3回程度、福祉用具の貸与などがあげられます。
要介護1とほぼ変わらないような内容になりますが、限度額は地域によっても変わりますので、要介護2で受けられる具体的なサービスメニューは、自治体に確認が必要です。限度額まで使う必要もないので、無理のない自己負担の範囲内でサービスを活用していきましょう。
要介護2の方にも求められる医療と介護の連携
介護保険のサービスは、要介護2というカテゴリーの中で少しでも自立した日常生活を送るために、日常生活の介助をしていただくサービスと言えます。この他にも、医療費負担は高齢者に大きな負担となってのしかかります。
要介護2の場合、認知症の疑いも色濃くなっていきますので、家族のサポートも必要でしょう。また、今は在宅ケアが主流のため、病院でも積極的に退院を支援する制度が始まってきています。
退院後の生活は在宅サービスや老人ホームとの連携など、医療費負担を減らす方向で進んでいることは間違いありません。
介護報酬も個人負担分がじわりじわりと上がり始め、軽度認定者の負担分が多くなってきています。要介護2は軽度でも重度でもないとされる中間点にあり、その認定状況はひとそれぞれです。
しかし、どのような状況であったとしても、自立した日常生活は本人の尊厳を守る大切なポイント。介護でも医療でもできるかぎり自立した生活を送ることができるような支援が、要介護2の方たちに求められていると思います。
まとめ
要介護2の主な症状と特徴とは?
要介護2とは、どのような状態か?
要介護2に認知症の症状はあるのか?
要介護2の方にはどのようなサービスが必要か?
要介護2の方にも求められる医療と介護の連携